私自身忘れそうになっていたシリーズものの第4弾。
1か月経つ前に書けて良かった。
こうして過去記事を振り返ってみると、私は異世界で戦う姫がめちゃくちゃ好きらしい。今回の登場人物も、ファンタジー小説の金字塔・トールキンの『指輪物語』の女性だ。
余談だが、私が指輪物語を読破したのは中学時代である。めちゃくちゃ多い登場人物、古語に近い言い回し(翻訳者のカラーだと思うが)、ファンタジーの地名のオンパレードで最初は心折れそうになるが、第二部にあたる「二つの塔」から物語が加速し面白くなっていくので、途中でやめないで頂ければと思う。映画もオススメ(『パイレーツ・オブ・カリビアン』でヒットする前のオーランド・ブルームが見られます)。
さて、今回ご紹介する姫・エオウィンは、この物語の正ヒロインではない。だが私は最初から、この登場人物に強く惹かれるのである。指輪戦争の渦中、戦場で名誉を得ることを求めるエオウィンは、叔父にあたるセオデン王に同行を拒まれると、なんと男装してこっそり軍につくのだ。そして物語の佳境に入り、「人間の男に倒されることはない」と言われたアングマールの魔王を打ち倒す。映画でエオウィンが「I am no man!(私は男ではない!)」と叫んで剣を突き刺すシーンにしびれた私、何度もそのシーンを家でDVD再生したものだ。
エオウィンは気が強く勇ましい女性だが、途中で叶わぬ恋をする。この指輪物語のヒーロー・アラゴルンに心を奪われるものの、アラゴルンは正ヒロインであるエルフのアルウェンにひとすじ。失意ののち療養していた病院で、ともに指輪戦争を戦い抜いたファラミアと出会い、その後結婚する。このあたりは物語でもさらりとしか書かれていないが、良かったねエオウィンという感じである。
私はどうやら男装の麗人モチーフが好きらしい。友人に借りて夢中になった漫画『BASARA』もそうだった。更紗ちゃんかっこ良かったな…。
自分の意志で逆境を切り開き、たくましく生きる女性に惹かれるのだ。初読から十数年経った今でも、彼女たちの活躍は色褪せない。
★NEXT HEROINE'S HINT!→最終回はやっぱりこの人。
好きなセリフ:第1巻「薪が無いわ!」「君はそれでも魔女か!」