To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

婦人科での出来事

次診る時は久々に検査しようか、とかかりつけの婦人科の先生に言われて早3か月。緊張しながら婦人科へ向かったが、無事に終了。エコー画像を確認したら、諸々正常になってきたらしい。

「ここ見てみ。たまご(先生はそう呼ぶ)が乱立してないから大丈夫やな」

「…乱立してないほうがいいんですか?」

「そやで。蓮根みたいに見えてたらあかんのや」

蓮根と言われて思わず噴き出していたら、診察が終わった。いつも先生はひょうきんで、私を笑わせてくれる。いつもいらっしゃる優しい看護師さんも笑顔だった。おじいちゃん(失礼)先生なのだが、偶然受診した別の耳鼻科医の先生も名前を知っていたほど、なかなか権威のある先生らしい。どおりで、待合室の電話がひっきりなしに鳴っている訳だ。

「あとはボーイフレンドをつくるだけやな」

先生がにっこり笑った。

普通の人が聞いたら「早くいい人を見つけなさいよ」という意味に捉えるのだろうが、私にとっては意味合いが少し違う。もしパートナーが出来て、将来を見据えて子どもが欲しいとなった場合、治療方針を変えるから早めに言いなさい、と告げられているからだ。結局その機会はまだ来ていないのだけど(笑)、まずは結果に一安心した。「彼氏つくれ」という言葉は「扱いが面倒くさいフレーズ」上位に食い込むが、この先生だけは別。同時に、初めて婦人科を訪れて、暗澹たる気持ちになった頃を思い出した。

調子が思わしくなくて、取り急ぎ近所の医者を訪ねたのが数年前。結論から言うと最悪の医者で、診断結果も「ストレス」としか言われなかった。産科も併設している個人病院だったが、私が妊婦だったら絶対に病院を変える。…そう思いながら、やけくそで人生初のセカンドオピニオンを受けることにしたのが、こちらの病院だった。結果、”当たり”だったので良かったけれど。

診察後、例のおじいちゃん先生に手書きのメモを渡された。そこにはちゃんと診断名がついていた。れっきとした病気やないかい。暗い顔をした私を見て、先生が言った。

「若い人にはよくある病気や」

「どうしたら治りますか?」

「まず、今の仕事を辞めることやな」

「無理です」

今となればさっさと辞めてしまえばよかった気もするが(笑)、それどころでは無かった当時の私は反射的にそう答えていた。先生もそんな様子をみかねて、服薬による治療方針を説明してくれた。

そんなこんなあり、薬を数か月単位で試し、途中からは私の申し出により服薬内容を変え、現在に至る。去年、一度服用を敢えてやめてみて結果が芳しくなくがっかりしたことを思うと、順調に持ち直してきているようだ。

ここ数年学んだことは、信頼できるかかりつけ医を持つ重要性と、不調を感じたらすぐ病院に行く大切さと、セカンドオピニオンを行う勇気。「病院行った方がいいんじゃない?もし何事もなかったら、杞憂だったで終わるやん」そう言って病院に行くことを勧めてくれた、職場の同期には感謝してもしきれない。

あと大切なのは、「症例を話した時にパートナー(彼氏)が向き合ってくれるか」だよねえ。昔友達と話して首がもげる程頷いたのは、「生理が来ないと彼に告げた時の対応で、彼の本性が分かるよね」ってこと。マジで重要。人間性出る。テストに出るよ、ここ。深刻に話すシチュエーションは無い方がいいのだろうけど、みんな口には出さないだけで、アラサーにもなるとそういう経験をしているんだなあ、なんて思った。ほんとに、年齢を重ねるって色々あるよね。