To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

♯なんでないの 

最近、衝撃的だったことを書く。

 

♯なんでないの というハッシュタグをご存じだろうか。

最近、私の好きな美容ライター・長田杏奈さんが責任編集を務める 『エトセトラ VOL.3 私の私による私のための身体』というフェミニズムの本を読んだのだが、その中の福田和子さんが書かれている章、「避妊の権利なんでないの」。

エトセトラ VOL.3

エトセトラ VOL.3

  • 作者:長田杏奈
  • 発売日: 2020/05/18
  • メディア: 単行本
 
 

 そこで衝撃的だったのが、諸外国では「シール」で避妊できる方法があるということだ。ウェブサイトもあるので気になる方は見てみてほしい。

https://www.nandenaino.com/

 

えっ、シール?それだけで避妊できるの?今までの避妊の努力とは…。

読み進めると、私の知らなかった避妊方法がいくつか出てきた。シールにリング。

 私は性感染症予防ならコンドーム、避妊なら低用量ピルという知識はあったし、自身の体調などを婦人科医と相談して今は低用量ピルを服用している。低用量ピルは医者の診察を受けて、3か月分をまとめてもらう形だ。服用は、毎日同じ時間に1錠を3週間。スマホに服用時間のアラームを設定しているのだが、その通知ももう慣れたものだ。

でも、まあまあ面倒くさい。服用を始めた頃は、女性って大変だな、とぼんやり思った。それらの手間暇や経費を考えれば、シールですぐに避妊できたらめっちゃいいよね…。同時に、「日本ではなぜ承認されていないのだろう」という気分になった。

性の話は普段大っぴらにすることはないし(そもそもその前提が良いとは思わないが)、どうやって避妊しているかなんて、かなりの信頼関係がないと友人とは話はできない。それでも、コンドームとピル以外の確実な避妊方法を知っている人は、どれくらいいるのだろう。昔色々調べたことがある私も、シールがあるなんて知らなかったし。

 

リプロダクティブ・ヘルスという言葉がある。「性と生殖に関する健康」、保健体育の教科書で太字になってはいたが、気に留めて真剣に考えたことはなかった。このコロナ禍で、住む国によって国民が受けられる権利が異なるのは、みな痛いほど感じただろう。自分の身体を守る選択肢が、住む国によってもこんなに違うなんて。私の身体を守れるのは、私だけなのに。

低容量ピルは面倒臭いと先述したが、それでも90%以上避妊効果が期待でき、私の場合は体調が改善したので、自分の身体をしっかりとコントロールできているという実感と喜びがあった。避妊に関しても色んな選択肢があり、効果と副作用があって、それらを比較検討した上でベストな選択をする。それが、自分の健康を自分の意思決定で守るということだと、私は思う。

他、アフターピル(緊急避妊薬)も、薬局で処方してほしいと常に思っていた。とにかく、日本は性にまつわる選択肢へのアクセスが悪すぎる。

#なんでないの、少しでも生きやすい世の中を今つくれるように、声を挙げたい。