To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

「無駄な謙遜」撤廃運動

幼心に、「へりくだる方がコミュニケーションが楽」だと悟っていた私。小中学校が同じで、部活も共にしていた友人が謙遜しがちな性格(根は勝気だったので、それがパフォーマンスであると私は分かっていた)だったこともあって、私もへりくだる癖が付き、中学生では今の自分がほぼ完成されていたと思う。相手への気の遣い方、トラブルが起こった時の立ち振る舞い、波風を立てない工夫。大げさに言えば、謙遜することが思春期の私にとっては自分を守る術だったのだ。

だが今になって、必要以上にへりくだる癖が残ったなと思う。社会人になって相手が自分のことを褒めてくれても、「いやいや全然、そんなことないですよ~!」と自然と口をついて出てしまうのだ。無意識のうちに。

適度な謙遜が必要な場面もある。しかし、必要以上の”下げ”はもうやめにしようと思った。自分がかわいそうだ。自分が褒められて嬉しいと感じた時、素直に受け取った方が、相手も喜んでくれるのだろうと思うのに、癖がついてしまった。日本人、ただでさえ謙遜と遠慮の文化なのだから、それ以上へりくだっても別にいいことないか、と思う。

 

先日、私の上司・取引先A社(私は懇意になっている方)・取引先B社(私は初対面)の3社が商談をしている場面に出くわしたら、上司が私の肩を引っ掴まえてこう言った。

「Bさん、私の秘蔵っ子の晴です!この子は何でも一生懸命やりますんで、どうぞよろしく!!」(本当にこんな感じだった笑)

「秘蔵っ子(笑)はじめまして」

B社さんが笑いながら名刺交換をして下さった時、横からA社さんが口を挟んだ。

「いろいろ気が付いてくれるし、晴さんには本当によくやってもらってるよ」

日ごろから私を秘蔵っ子と呼んでくれる上司の言葉も嬉しかったけれど、A社さんの言葉がめちゃくちゃ嬉しかった。A社さんは豪快で裏表が無い性格なので、基本こういう場面で嘘をつける人ではない。

全然そんなことないです、と謙遜することもできたけれど、ぐっとこらえて「ありがとうございます!頑張ります」と私は伝えた。

 

まずは謙遜をしていることに気が付くことから。気が付けたら、あとはぐっとこらえるだけだ。無駄な謙遜、やめやめ。