To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

成果と孤独

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カントリーマアムは正義。

 

さてさて。備忘録として、昨日の出来事を記しておこう。

新年早々、職場メンバーの仕事に対する意識の低さにブチ切れた私だが、騒いだ甲斐あって(?)翌日の3日、トップが朝イチ全員を招集し滾々と現状共有をしてくれた。みんな神妙な面持ちで聴いてはいたが、私の感想。「まずはメモを取れーーーーっ!!!」。新入社員のOJTの如く叫びたくなったが、一部の中間管理職もしていなかったので、一旦はこらえた。

夕方、上司を見つけて愚痴った。

「もう、毎日何でなん?やる気あるん?って思ってるんですけど」

「そやなあ。晴の役どころは大変やけど、まず周りを味方につける。今あんたが育ててるAさんが要やで」

確かに。私がOJTしている新入社員のAちゃん、自分が新入社員の時先輩にここまで見てほしかった…と思う位(笑)、ガッツリ指導をしている。

「3年で身に付いた悪い癖は直らない。B(私の後輩)もC(私の後輩)もそうやろ。放置されてきたのが分かるやろ」

「分かりますね…」(まあ、私も放置されてきたけどな…)←小声

「だから最初に(悪い癖を)つぶしておく。いいね?」

「はい。指導します。…あの。私、前トップが言っていたやり方(誰にどんな指摘をしたか、どんな指導をしたかをメモ一覧にして、いざという時の切札にするw)を新年から早速実践してます。で、2月上旬にお見せします。これでいいですよね?」

「いいよ!はは、ついにデスノート来たな(笑)」

「いやいや、デスノートって!ま、ある意味デスノートですけど(笑)もうそれでいいや」デスノート呼ばわりは笑けるww

「頑張れがんばれ!晴がやっているのは、絶対必要な仕事だよ。成長するのに必要な仕事。この職場でできたら、どこにいったってやっていける。デスクワークだけしていても、人を育てることはできない。頭がいくら良くてもできないからさ。部長も評価してくれてるんやから。見てる人は見てる。あんたの勢いやったら◎◎(私のもう一人の上司)を抜かせる!経験値はあんたより上やけど」

ははは、と笑いながら上司が言った。そうですねえ、頑張ります。多分やる気では絶対負けてない。

 

そして夜、トップが歩いているのを見つけて駆け寄った。

「朝はお話いただいて、ありがとうございました」

「おぅ。晴さんから見て、職場のみんなに伝わったと思いますか?」

上司が問うた。顔色を伺うならここで「はいっ」と威勢よく答える所だが、やっぱり本音を言いたかった。私がもごもごしていると、トップが私を人気のない階段へ連れて行った。朝の招集をされた場所だ。私は口を開いた。

「みんなの受け止め方はそれぞれあると思うんですけど、正直言って。メモも取ってないし、どうかと思いました。メモを取るパフォーマンスが大事なんじゃなくて、聞いたことを職場メンバーや取引先にどうやって伝えたらいいか?ってかみ砕こうとしたら、多分メモを取るはずです。なのにそれをしている人、どれだけいました?正直中間管理職の方もしていない人がいたので、あの場では言えなかったんですけど(笑)」

一気に伝えると、上司は苦笑いしながら言った。

「せやな。その通り。ただな、晴さ、一方ですぐには伝わらない、って割り切っているところもある。物事、短期的な視点と長期的な視点が必要や。悲しいかな、人はすぐには変わらないから。両方の視点を見て、根気強く言い続けてやっていくしかない」

「そうですね。その通りだと思います」

「どこまでいっても他人事の人、やっぱり多いやん。うちの会社って。数字への執着もそやし。文句や意見は言うけど、じゃあどうしたらいいかっていう代替案が一切ない(笑)。でもそれだったら、この先会社は成り立たないから。その上で俺が〇〇(私の直属の上司)によく言ってるのは、『若手に負担をかけろ』。負荷をかけないと、プレッシャーがないと、成長しないやん。だからぎりぎりのところまでやらせる。勿論晴は分かってくれて取り組んでくれてると思うけどな。晴は、中間管理職一歩手前まで来てるし、僕たちもそれを期待している。だからこそ、大変やけど、リーダーシップを持ってやってほしい。今日もずっと、人一倍頑張ってくれてたよね?そうした姿も知っているし」

「ありがとうございます」

上司の言葉は、素直に嬉しかった。

「俺も、アラサーで中間管理職になって。自分より年上の人ばっかりで、まとめるのめめちゃくちゃ苦労したよ。というか、今でもそうやし。〇〇さんも◎◎さんも。というか、上司(私の直属の上司)も俺より年下やしな(笑)」

「え、そうでしたっけ?(笑)」

「せやで」

知らなかった(笑)。

「私、今やっててやりきれない思いもたくさんあるんですけど…前にトップが言って下さったやり方を今実践してて。ほら見て下さい、このメモ…。一日でこれだけの人に伝えて、嫌な顔もされるし、何ていうか…孤独だなって、思うんです」

このあたりでほぼ半泣きになっていた。別に見て見ぬふりをいくらでもできる仕事だ。でも上司以外にやる平社員がいないし、上司も私にその役割を期待している。好かれるために仕事をやっていないけど、やっぱり面倒くさいし投げ出したいし、一朝一夕に答えが出ないのは胸に来るものがある。学級崩壊していたクラスに突如飛び込んだ学級委員みたいな気持ち(?)。静かにトップは言った。

「せやな。でも、この先ずっと孤独だよ。課長になったら更にそうなるよ。何でも自分に責任がついてくる。ますます孤独になっていく」

トップの言葉には重みがあった。

「でもな。晴、成果が大事やねん。プロセスが大事な場合もあるけどさ。成果が出ればOK。今晴が取り組んでいるCS改革は、伝え方や方法を変えてみて相手に響けばそれでいい。直球でいくことが攻め方じゃない。取引先への伝え方、年上の先輩への伝え方。投げ方を考える。相手にとって一番効果的な玉は何か考える。それで成果が出たらいいねん」

「確かに、そうですよね…私は何事をするにも直球すぎるので。反省しています。……実は…。さっき、上司の◎◎さんも、様子を見ていて耐え切れず色々言ってしまいまして」

普段ぶっきらぼう(に見える)なトップの口調はとてもやさしかった。

「ありがとう。言ってくれたのは正しいし俺の言わないといけない仕事だったと思っている。でも、その時に俺の名前を出していいし、経営層の名前を出してくれても良かったで。上手いこと使えばいい。態度が悪い奴には『さっきの様子、◎◎部長が見てましたよ?』って言ったったらええねん。大抵の人間は、飛び上がってすぐ態度変えるで。んなもん、嘘でもいいから言ったらええねん。全部真面目に直球でいって、晴の心が傷ついてほしくないからさ」

このあたりでちょっと涙腺崩壊しそうだったのだが、過去に先述の上司の前で何度も泣いているので(笑)ここでは我慢した。そして、とても気が楽になった。

「何回も言うけど、大事なのは成果やから。やり方は問わない。大丈夫、晴さんには根性があるから」

先述の上司が、いつも私を「この子は根性ありますんで」と言うのが移ったのか(笑)、トップもにかっと笑ってそう言った。その誉め言葉は嬉しくもあり、(私にばっかりガンガン仕事を振らないで~…)としんどくなったこともある言葉だったが。

「え~…(笑)。私、根性があるというか、…多分根性しか無いんですけど…」

「ええやん」

トップが何を言っているんだ君は?という表情だったので、救われた。私は根性以外に何が自分の強みなのかを、ここ数年ずっと模索していたから。

「僕たちも、組織も、晴さんには近いうちにマネジメントに携わることを期待しているし、その一歩に取り組んでほしいと思っている。いくら頭が良くても賢くても、人を動かすという仕事はめちゃくちゃ難しいやんか。でも、色んな方法を探って学んでいきながら、仕事に取り組んでいってな」

トップとの話し合いを終えて、素直に良かったと思った。

 

一晩経っても考える。私に足りないものが何なのか。どうすればもっと一歩先に進めるのか。今回捉え方が変わったのは、「成果」についてだ。成果主義というと何だかドライな響きがして、正直あんまり好きじゃなかったけれど、成果は結果。あれやこれやと手を尽くして、結果が変わればいいのだ。直球じゃなくてもいい、人を使ってでも、手段を使って目的を達成すること。そのための選択肢を増やすことが、きっと2021年に課せられた私の業務目標なのだろう。あとは、相談に乗ってくれた上司のように広い視野で、今後自分がアドバイスする立場になったら、適切な言葉を伝えられるようになりたいと思う。

私は仕事に対して崇高な使命感や強烈な『やりたいこと』がある人間ではないし、そのことをずっとコンプレックスのように思ってきたけど、自分の仕事の仕方と、信頼できる人へのコミットはずっと大切にしてきたつもりだ。それって結構、誇れることなんじゃないか。現に転職せず、何とかやってきた。その、言語化できない仕事内容をちゃんと見てもらえるのなら、やれるだけやってみよう。この気持ちを忘れないために、備忘録に書いてみた。

そんな面持ちで今日は出勤した。もちろんメモリストはたくさん更新されたが(笑)、意外と相手にちゃんと伝わったり、小さくても少しずつ収穫を感じられることもあった。何より嬉しかったのは、今日は何と入社以来の営業成績自己ベストを更新したことだ。そんなに?と思ったけど、晴ちゃん調子いいねと周囲に声を掛けられた通り、PCで数字を叩くとやはり見たことない数字だった。いけいけどんどん。追い風は今日も吹いている、そう信じて。