To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

最高の目標と最低の目標を考えよう

ちょっと上の立場の先輩として、「最高の目標と最低の目標を考えよう」と新入社員の子には伝えるようにしている。

これは自分で考えた標語(?)なのだが、最高の目標というのは「想像しうるMAXに活躍している自分」の姿のこと。売上予算1位、顧客指名率1位、〇〇新人賞受賞、若くして注目されてメディアに出るとか何でも良いのだが、考えるとウキウキして頑張るぞ!と思える夢物語を持っておく。別に妄想の範囲でいいと思う、だって新入社員は実質何もできないから(私がそうだった)。

最低の目標というのは、「想像しうるMINIMUMの活動ができている自分」の姿のこと。私の場合、入社した時は「毎日出社、毎日退勤する」だった。しんどいし分からないこともあるし上司には理不尽なことを求められるし周りの目も怖い………けど、まあ出勤できてたらいいや。という気持ちで乗り切った。正確に言えば、私は新入社員の頃は最高の目標は持ちえておらず、最低の目標だけで生き長らえていた。これがどんどん進化し、今では「健康に生きる」「出勤時間にちゃんと目覚める」「そこそこ元気でいられる」など、目標が生命維持活動に近づいている(これは進化というよりは退化なのかもしれないが。笑)。

でも、それでいいんですよ。先ほど新入社員は何もできないと書いたが、新入社員は何もできないこと自体が仕事だと思っている。何もできないから、上司が指示して、先輩がフォローして、職場の空気を変えていく。これが仕事だ。存在だけでちゃんと仕事になっているのだ。だから後輩に「私何もできてないんです」と言われた時は、かつて実際に上司にアドバイスされた言葉を伝えている。「新入社員は挨拶とごみ拾いができたらOKです」。これなら誰でもできるでしょ。

あと伝えるとすれば…「私には、何度でも同じことを聞いていいからね(※聞く人はちゃんと選べという意味も含む)」とはよく言っている。覚えるためにメモしましょうと言いがちだが、実際聞いている側は何が分からないかが分からなくてピンボケしているから、正直あんまり意味がないと思っている。同じことを何回も聞くな、そのためにメモを取るんだ!と豪語する人もいるけれど、伝える側がきちんと説明できていないことだってある。だから、不安に思ったらできるだけ早く聞けと伝えている。新入社員なんて誰もが通ってきた道なのだから。今思うと私もかなりの失敗をやらかしてきたが、その時に対応してもらったことは今でも鮮明に覚えているし、同じような失敗をしたら後輩を助けてあげられるようになったんだ、と前向きに捉えられるようになった。

 

とまあ、新入社員の配属を見て、いろんなことを思い出してしまった。こんなに不安な時期の入社はないよね。頑張れる範囲で頑張って、まず今は最低の目標を達成してね。