To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

映画『竜とそばかすの姫』を観てきたよ

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昨日のハーブス。ハーブスのミルクレープは正義…

 

引き続きエンタメ観劇感想。ネタバレめちゃくちゃありますので続きを読むで。

 

 

 

総合感想:歌と映像美が最高

元々細田作品には苦手意識があり見るつもりはなかったのですが、先週の金ローで『サマーウォーズ』を見てちょっと心境が変わり、観に行ってみるかという気に。金ローや制作会社の思うつぼだな…w

総合的な感想としては、まず歌唱シーンが全て最高。すごいな、中村佳穂さんが全部持って行った感がある。それくらい、ライブシーンは夢中になって観てしまった。この歌声じゃなかったら、映画自体の魅力が半減しているだろうなと思う。中村さんが奈良でライブされていたところに細田監督が行った…とTVで紹介されていたけど、聴き惚れるのも納得。やっぱり一番好きなのは「U」だな!millennium paradeよき…。

映像美も、ライブシーンが素晴らしかった。途中ベルが水面を泳ぐような演出があって、その美麗さに画面に釘付けになってしまったわ。歌も映像も、映画だからこそ見ごたえがあったね。

 

ストーリーは、最後のツッコミどころはあるけれど面白かった

どきどきしながら最後まで視聴したが、ストーリー自体は面白かったと思う。意外性もあったし。親子関係みたいなものもクローズアップされていて、最初すずちゃんのお母さんが亡くなったことと終盤どう結び付けるのかが分からずヒヤヒヤしていたが、そういうことね…と理解。見終わった後、面白かったーと素直に言えた。

 

キャラクターいろいろ

箇条書きで。

・すずちゃん。中村佳穂さん、声優初挑戦ってマジかよ。全然違和感なくて良かった。私は声優さんが合ってないなーと感じてしまうと途端に白けて視聴する気が無くなってしまうので(すみません)、合っていてよかった。すずちゃんの時はちゃんと女子高生だったし、ベルの時は大人びた声になっていて使い分けもさすがだ…。自分を卑下するキャラクターはともするとイライラしがちな私だが、すずちゃんは特にそこまで思わなかったしな。

・ベル。ビジュアルがマジで私の好みすぎた。ディズニーのジン・キム氏を起用したとTV特集で言っていた通りディズニー要素が強かったし、ディズニーの顔の表情ってすごいよな。正直表情の描き方は日本のアニメよりディズニーが好きだわ。動きも良かった。アズというアバターみたいな位置づけだったけど、アバターとは思わないほど動きが滑らかだった(笑)。

・しのぶくん。こんなん全女子が好きになるやろ…。成田凌くんですかそうですかい。真のイケメンは匿名SNSをしないというところにもリアリティがあって良かった(?)。

・カミシン。『君の名は。』のテッシー的な存在かと思ったけど、思ったより出番少なかったな…。でも君がいいやつだということは分かる(誰?)。後述のるかちゃんとの駅でのシーンが和み要素でニヤニヤした。

・るかちゃん。学校での人気者、実は性格は悪くて…という展開を想像していた私の心が汚れていたわ、ごめんなさい…。後半から好感度上がりまくりの人物。京都橘がモデルになった演奏シーンもあったけど、ここかーと思った。

・合唱隊のみなさん。エンドクレジットで見て、全員ガチモンの歌手だったのにビビった。

・すずのお父さん。役所広司さん、細田作品の常連なんだってね。

・竜。公式HPなどではキャストが明かされていなかったが、エンドクレジットで見て「たける~~~!!!」となった(佐藤健さんでした)。いやー、声に聴きおぼえがあったから声優さんかな?と思ったけど、佐藤健さんでしたか。すごいなー、活躍の幅広げているねえ。キャラとしては…うん。

 

美女と野獣の要素、要った?

途中の見せ場は、ベルと竜が心を通わせるシーンだと思うのですが。あえて美女と野獣にする必要、あった???ここは疑問に思ってしまった。十分、無くても演出できただろうに。ベルという名前だから構想に繋げたのか、ディズニーのジン・キム氏を採用したからか…。「ご主人様」と言っていたアズ(?正体結局分からなかったよな)数匹もディズニーのオマージュなんだろうけど、必要性は特になかったかなと思うし…。というか、シチュエーション美女と野獣そのままやしな…。違う形で表現してほしかったなあ。

 

最後の対応は納得がいかない

最後に現実世界の竜くんを助け出すシーン。これ、虐待されている子ども二人を救出するというセンシティブなシーンだと思うのですが、「それはないやろ」と感じる場面がいくつかあって残念。まず、警察や児相の介入が必要な場面にすず一人で行かせる大人はおかしい。正義感だけで何とかなるものではないんだよな、とリアリティに欠けていると感じてしまった。あとすずと竜が「闘うよ」と奮闘することを誓い合っていたが、竜くんよ、君に必要なのは闘うことでなく毒親から”逃げる”ことだよ…とツッコみたくなった。うーん、やはりここの描き方はフィクションだなーと思ってしまい、冷めちゃった。せめてしのぶくんを現地まで一緒に行かせるくらいのことはできただろうに。一人で立ち向かうことも大事ではあるけれど。そこは残念でした。

 

 

と、いろいろ書いてみたものの、スピード感はあったし、世界観は素敵だったな~。インターネットの功罪や誹謗中傷について考えさせられることも多かったな。サマーウォーズからより、ネット社会に対して一石投じるような、そんな感じがした。