To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

付き合う期待値とキス

つりじゃないよ。キスは流行りの鱚、じゃなくてkissの方です。←

 

 

年齢を重ねるにつれ、付き合うことへの期待値が非常に低くなっている。初めてできた彼氏の時は、まあまあ長い片思いだったのでw付き合えることになって超テンションが上がったのを覚えている。でも…月日が経ち、段々と”とりあえず付き合ってみるかー”位のテンションに落ち着いて、今では”付き合わないと分からないので曖昧な関係は無理っす”と一刀両断するまでになっている。もちろん自分が付き合ってもいいかな、と思える位相手に好意を持っていることが前提だが。

そして次の段階(?)、キスについても同じことが言える。去年1年婚活していて、何だかんだで友達の紹介で一人、真剣交際で一人付き合うことになったのだが、一応その段階までにいった。あ、赤裸々すぎてすみません…。ところが、その際さすがに緊張はするものの、ドキドキではなく「ちゃんとコトが終わるだろうか」という緊張に変わっているのを感じた。終わった後、相手の嬉しそうな顔(純粋でいいことなのだろうが、それにさえ「はあ」とため息をつきそうだったのだ)に対して、「あーとりあえず終わった終わった」位のテンションの自分に結構衝撃を受けた。仕事かよ。人は変わる。そんな自分に罪悪感があったし、どこで何を失ってしまったのかしらと思ったりしたけど、きっとそこまでの関係だったんだろうと今では感じる。一昨年(時の経過に驚き)の元彼まではそんなことを思わなかったので、元彼と別れた後を境にと言えばそれまでだけどね。

最近、元彼の夢を見なくなった。別れてから1年以上経って、急に気持ちが楽になったのだ。1年を経過すると、「1年前は〇〇したな…」という振り返りのタイミングが分からなくなるからかもしれない。別れてからも出てくるなんて悪夢すぎて勘弁してくれと思っていたが、出現しなくなったのは自分でも妄想をやめたからかもしれない。私は私の人生をもう歩んでいるんだと、確かな実感を持っているからだろうな。一昨年、元彼とキッパリ別れた私を褒めてあげたい。あの時は「別れた方がいいんだ」と心の直感に従い実際には泣く泣く別れたけれど、タイムスリップしたとしても同じ決断ができる。そう思えるまでに、長い時間がかかった。

12月は、仮交際でちょっといいなと思える人ができて(結局だめだったけど)、そのことは自分に自信を与えた。「人に好意を持つテンションがまだ残っているんだ」と感じたからだ。元々は割と人のことを信じやすいタイプだったのに、最近はすっかり疑心暗鬼で人にあたるようになっていた。元彼と別れて1年経ち、好意を持てる自分がいることに気づき、年末年始の心の休息期間を経て、2021年はいい風が吹いていると信じたい。

付き合う期待値はある程度下げてから付き合った方が自分のメンタルが安定する。だから、過剰に期待せず淡々と会う。でもそれでも心が動いたら、それは正直な本音だ。「また会ってこの人のことが知りたい」と言えることがどれほど貴重か分かるから、一回一回を大切に過ごしていこう。

 

 

『逃げ出す勇気 自分で自分を傷つけてしまう前に』ゆうきゆう(2018)角川新書

この書籍を見てまず「逃げ恥」のことを思い出したのだが、はじめにのページで早速触れられていた。何においても生き延びることが最優先される、死んでしまっては元も子がない、と。内容はやさしく読みやすい。いい意味で「そうだよね、当たり前じゃん」と思う事柄が挙げられているが、その「当たり前」が分からなくなっている時が、自分の危険信号なんだろうな、と思った。