『ご機嫌』という言葉に、最近敏感だ。
よく使われる文脈は、「日々自分のご機嫌を取っていきましょう」。でも世の中では、それが”何か理不尽なことや辛いことがあっても、自分で自分のご機嫌を取らなきゃ”というメッセージに聞こえて、私は耳を塞ぎたくなる。自分で自分をケアするというよりも、”ご機嫌でいなきゃ”という強迫観念のような感覚。
ご機嫌でいる=自分の感情に一旦蓋をすることじゃない。嫌なこと、悲しいことはちゃんと怒っていいのだ。”ちゃんと怒る”ことの重要性をここ1~2年で知った気がする。世間で言われている『ご機嫌』のニュアンスはちょっと違う気がするなあ。機嫌を無理やり良くするのは、本当に良くない。私はこの言葉をしばらくは使わないでおこうかな。
さて。
じゃじゃじゃん!可愛いパケ!…を開封すると、
リップ!
ローズ色のリップ!
…と皆さん思ったでしょう?いや違うんですよ!
実はこれ…チョコなんです。(これがやりたかっただけ)
セバスチャン・ブイエのルージュ・ア・レーベル!
いやあね。デパートでのバレンタイン催事が始まっており、退勤後偵察に行ったのだが、途中でこのチョコを見つけた。実は毎年リップ⁉と気になる存在ではあったものの、「リップを食べるのはちょっと…抵抗が…」と足を踏み出せずにいたのだ(笑)。
だがしかし。いつもなら友達とバレンタイン催事会場を巡るが、今回は一人。たまには自分で気になるチョコを買ってもいいじゃない!というか、普段から人にあげる(しかも職場の義理チョコばっかり…w)ばかりで、自分のために買ったことってないのではないか⁉そんな思いが脳裏をよぎり、「一つ下さい」と声をかけたのであった…。
店員さんに「どうやって食べたらいいですか?」と訊くと、「舐める方もいらっしゃいますが、ぽきっといかれる方もいます」とのこと(笑)。なら、私はぽっきりいこうかしら。さくらんぼ味にしてみた。
そして実食。見た目は本当にリップなので、ちょっと気まずい。そしてパクっ!!……チョコ美味しい!……でも、本当にちょっとしか無いね、チョコ…(リップサイズなので当たり前ではありますが…)。なので、食いしん坊の私にとっては少量すぎました。ちゃんちゃん。一粒900円なんてお高いぜ…(何なら私のランチ3回分くらいになる…)。
でも自分が気になるチョコを買うのって、楽しいな。フーシェのオリンポスも、いつも可愛い…!と思って見ている。インスタ映えだぜ。
一昨年は職場の同期たちとバレンタインチョコ試食会をした。高級チョコを割り勘して、一粒ずつ皆で食べるのだ。はあ、楽しかったなー。今年はもちろんできないから、あのわいわいがやがやが恋しい。
続きまして(今日は語りたいことを語る回です)。
最近のお買い物を紹介しよう。本当は1か月にまとめて1記事とかの方が見やすいんだろうけど、買った直後が嬉しさのピークなので、熱量を優先しております。
左:坂源の生花バサミ
やーっと買った。坂源のハンドクリエーション(生花バサミ)。お花を家で飾るようになったのに、実は今までちゃんとしたハサミで切っていなかった(き、キッチンバサミ…ごめんよお花たち…)。本によると、生花ハサミで切らなければ水揚げした時に導管(懐かしすぎるこの単語。使ったのは中学生の理科以来では…)がきれいに切断できないんだって。だからずーっとほしいものリストに挙げて、ブログにも書いていたのに、買える値段だからこそずっと手を出していなかった。楽天の期間限定ポイントが消えるタイミングで、満を持してお買い上げ。2,000円ちょっとが実質0円、やったね。色は末永く使えるよう、定番のモスグリーンに。
今日初めて使ってみたけど、その切れ味に驚いた。力を入れなくてもすっと切れて、ちょっと感動。お花たち、これで水揚げするから少しでも元気でいておくれ。
右:箸置き
こちらもすぐ買おうと思えば買えるのに、1年以上寝かせていたもの(笑)。実家では箸置きって使っていなかったのですが、今自炊をしていてお箸の先が汚れた時、トレーにそのままつけるのが何だか気になるようになり。ずっといいデザインを探していたのだが、先日待ち合わせの合間にふらりと入ったお店で一目ぼれ。桜!春らしくて素敵。その雑貨屋さんでは春の食卓セット、みたいな感じで組まれていていいな~と思った。箸置き、他にも野菜や富士山などユーモラスなデザインのものが多数あって、(あっこれ沼だな…)と思って早々に退散した。お皿より嵩張らないし、コレクションには良さそう。
トレーに加え、箸置きを使うと一気にぐっとお料理が引き締まる。結婚したらペアで使う。と決めてちゃんと二つ買った(笑)。
★本日の一冊★『スカートはかなきゃダメですか?』名取寛人(2017)理論社
何気なく手に取ってぱらぱらと本をめくった時、「あれ?」と思った。著者をどこかで見たことがある気がしたからだ。ふと考えて、合点がいった。去年、著者が出演されているテレビをたまたま見たからだ。
(以下、ご本人のブログです)
日曜日の朝に放送されている「グッと!地球便」という番組で、塩職人として活躍されている様子が映っていたのだが、前職はバレエダンサーだと放送されていて、私もそのご経歴が不思議だった。全然世界が違うのでは?と。島での生活を中心に放送されていたが、その前までの活躍も興味が出てきて、これ幸いと本を借りた訳だ。
本書では、名取さんが塩職人になるより以前の様子(日本でバレエスタジオを経営するまで)が描かれている。なので、私は少し先の未来のご活躍を観ていたことになる。私が本当にすごいなと思ったのは、バイタリティに溢れていること。様々な葛藤や苦悩が語られているものの、前を向いてとにかく進んでこられたのだな、と思った。飾りのないまっすぐなメッセージで語られているので、本書の読者層である中高生たちにも分かりやすいだろう。本書は、岩手県の読書感想文コンクールの課題図書にもなったそうだ。