To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

結婚したから一緒にいるのではなく、一緒にいたいから結婚する

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バナナケーキが終わってしまう。悲しみ。焼き上がりより一晩寝かせた方が美味しいということも分かった。

 

私がいつも楽しみに拝見しているコミュニティメディア・NEXTWEEKENDで、代表である村上萌さんがお悩みに対して返事をする「編集長がこたえます」というコーナーがある。去年には書籍化もされている。

深夜の、かけこみ横丁

深夜の、かけこみ横丁

  • 作者:村上萌
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: 単行本
 

 書籍化以降もこのコーナーは更新されているのだが、本日のお悩みに対する返答も温かくて、素晴らしかったな(下記リンク先から読めます)。

「結婚」をしていない人生が、生きづらいです。 | NEXTWEEKEND

 

「彼氏いるの?」「結婚しないの?」30に近づくにつれ、段々と訊かれなくなってくる質問。別にそれでいいし、やみくもに詮索してくる人とは会話の途中で距離を置く。でもやっぱり、心の中で「誰よりも考えているのにな、自分のことは」と思って落ち込む日も多かった。落ち込む必要なんて全くないのにね。

上記リンク先の答えで、村上萌さんが『今を選んでいるという実感の重要性』について書かれていた。これは著書でも繰り返し書かれていたことだ。『結婚したから一緒にいるのではなく、一緒にいたいから結婚するのに』とも。

その通りで、結婚したからって、自分の世界ががらりと変わる訳じゃない。だから私は、「この人と一緒にいたいな」と思える人ができたら結婚したいなって思うし、婚活してみてそんな人が現れなかったら、この先一人でもいいやって思っている。今のところ。

結婚相談所に入ってますというと「すごいね」とまず言われるのだが、今できる選択肢や有限である時間を無駄にしたくないから動けたんだと思う。婚活して結婚するとは限らないけど、「あの時婚活しておいたらよかったのに、そうしたら〇〇な未来があったのに…」と夢想して一生後悔するのは嫌だから。行動動機は非常にシンプルだ。

村上萌さんの答えは続く(引用させていただきました)。

『…どれも今この瞬間その気持ちに向き合って、自分にとってのベストだと思っているのか、ということだけが、大切だと思っています。

だから、相談者さんも、この先突如価値観が変わるようなことがあって「この人となら結婚してもいいかも」と思うことがあれば、その気持ちを否定する必要もないし、いつだって、明日の自分をちゃんと選び続けていけばいいだけだと思います。…』

うーん。素晴らしいな。思わず唸ってしまう。今この瞬間その気持ちに向き合う。毎日それを続けることがとても大切だ。5年後10年後の自分に問いかけるのは難しいけれど、今日明日自分がどうありたいかは、分かるから。

 

★本日の一冊★×2
『「文系?」「理系?」に迷ったら読む本』竹内薫(2019)PHP研究所
『文系?理系?―人生を豊かにするヒント』志村史夫(2009)ちくまプリマ―新書

偶然どちらの本も似たようなタイトルだったけれど(笑)、図書館のティーンズ向け本棚から借りた本だ。なぜ借りたのか。それは、私の大学時代の卒論が文理選択にまつわるものだったからだ。我ながら、研究していてめちゃくちゃ面白いテーマだった。

と言いつつ、この2冊は参考文献にはしていなかった。特に前者の本は2019年発刊だしね。当時は「文系」「理系」「進路選択」と冠する本を片っ端から借りていたな…(遠い目)。

まず前者の竹内薫さんの本。どこかで見たことある著者名だな、と思ったら『99.9%は仮説』 の人か。その本実家にあって読んだわ。内容はね…私にはあまり響かなかったかなあ。論旨としては、”AI時代の進路の選び方として、未知の環境で生きていく為には探究式の学習が必要。文理を分けることに意味は無くなっている。とはいえ遠い将来よりもまず目の前の入試(共通テスト等)対策も必要ではある。選択肢を多く残せるような進路選択をしてはどうか”といったもの。私が響かなかった理由の一つに、「未来を生き残る」ことにのみ主眼を置かれていたことだろうか。将来をサバイブする力があるのは素晴らしい。ただ、そこから零れ落ちてしまう(否応なく呑み込まれてしまう)人達への視点が全くない。そりゃあ、著者の言う通り”クリエイティブ”で”AIを使う側”の人間になれば、勝ち組なのかもしれない。でも、そうじゃないでしょうよー。その能力を、自分のためだけじゃなく他人のためにも使えるように。”使われる側”とされる人達の思いを掬い取れるようにするのが、大事なんじゃないかな。高校生向けの本なので、一言書いてほしかったなー。

後者の志村史夫さんの本は、想像と全然違った(笑)。”人生を豊かにするヒント”の副題をタイトルにもってきても良かったんじゃないか。著者の関心事について様々に触れられており、「大学時代こういう先生いたよね~」という気持ちにさせられた(笑)。※その通り、著者は大学教授です

私自身文理融合型の学部で学び、勉強は大変なこともあったけど、学際的な考え方は役に立ったなあと思う。数学ⅢCの単位をとるのに必死すぎて、理学部の教授の研究室に毎週通って教えてもらっていたのもいい思い出だ。この勉強スタイル、小学生の時から変わってないな…。でもその時の雑談や他愛無い話は、今でも記憶に残っている。統計の授業も楽しかったしな。いずれにせよ、学ぶのをやめたら終わりなんだから、これからもいっぱい勉強しよう。