To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

金木犀が紐解く物語

”ひと握りの風 肩先にのせて 遠くはるばる 来た人よ
爽やかな瞳 まばたかせながら 雲みちづれに 来た人よ”

『風になれ』 より(女性合唱組曲金もくせいより)作詞 藤公之介 作曲 小六禮次郎

 


風になれ

毎年秋に金木犀の香りを嗅ぐと、瞬時にこの歌を思い出す。中学生の時、合唱コンクールで人気だった曲だ。私のクラスは歌わなかったが、今でも口ずさむことができる。当時は知らなかったが、「合唱組曲金もくせい」の一部なんだね。おしゃれ。

家の近くの公園には金木犀がぽつんと一本だけ生えていた。バスの停留所近くだったので、金木犀の香りを堪能してバス待ちをするという風流(?)なことをしていた。中学を卒業しても、金木犀の香りを嗅ぐと、もう秋…合唱コンクールの季節なのねと思っていたものだ。

社会人になり一人暮らしをして、家の周りには金木犀を見つけられていない。どこに生えているのかな。金木犀はわざわざ探しに行くんじゃなくて、ふと香ってくるのが風流だと思うのだけれど。…と思っていたら、金木犀は自然には生えないらしい。人工で植えられているそうで、合点がいった。「一軒家に金木犀があるとすれば、秋が好きな人が植えている」…いとをかし。

去年は一度、金木犀の香りを嗅ぐことができた。旅行で訪れた、長野県松本城の庭園。一緒に居た人は気づいていたのか分からないが、思わず笑顔になった私は相当この木が好きなのだと思う。

今年はまだ見つけられていないな、金木犀。ボディミストなんかで金木犀の香りも出ているけれど、ちょっと違うんだよな。自然だけが出せるあの甘い香り。

 

懐かしくなって合唱曲をいろいろググってみた。


【合唱曲】マイバラード / 歌詞付き

大人になって聴くとめっちゃいい曲だな…。

 


【合唱曲】心の瞳 / 歌詞付き

こちらも当時大人気だった曲。泣ける…。

 


【合唱曲】Let's Search For Tomorrow(レッツサーチフォートゥモロー) / 歌詞付き

見つけた瞬間、懐かしさでうわぁ、となった。

 


【合唱曲】青葉の歌 / 歌詞付き

先輩たちが歌っていてカッコよかった曲。最初の「La」で良し悪しが決まるね。

 


EMG3-0185 時の旅人〔混声3部合唱〕

こちらも大人気だった曲。今聴いてみると、ドラマ性がある。

 


大地讃頌 歌詞付き

この曲を歌ったという人は相当多いのでは。私の地元の市の中学は、みんな大地讃頌を課題曲として歌っていた。私も例外ではなく、なぜか卒業式まで歌わされた。混声4部とあって難しいけれど、歌っていて気持ちがいい曲。

 


【NコンH元中】「海の不思議」詩:川崎洋、曲:平吉毅州(八戸市立根城中学校合唱部)

私のクラスは3年生でこの曲を歌った。仲の良かった友達が指揮をしたい、ペアでやろうと言うので私はピアノ伴奏をした思い出の曲だ。結果、部活最後の大会と塾の夏期講習でへろへろになった合間に練習をすることになり、友達が「いつ練習してるの?体力あるね」と感心していた。しかもこの曲、Nコン課題曲とあって結構難しかった…。

 

”五千万年むかし
絶滅したと思ってた
シーラカンスが 泳いでいる”

『海の不思議』より 作詞 川崎洋 作曲 平吉毅州

 

当時、私のクラス(だけ)で劇的に流行ったシーラカンスという言葉。私も初めて使ったよ。

 

”人間は宇宙へ飛んで月の石まで持ち帰ったが
地球の海の いちばん深いところへは とてもじゃないが まだ行けない
ああ月より遠い海なのだ”

 「いちばん深いところへは~まだ行けない」このフレーズがとても好きだ。

 

”あの向こうはるか彼方に 伝説の里ニライカナイ
泉のように 炎があふれ続けてて 太陽は日々その中から ああ新しく 生まれるという”

 

ニライカナイも分からなかったけど、沖縄方面の言葉なんだね。他の合唱曲は友情やら思いやりやらを歌うものが多かったけど、『海の不思議』は異色という感じで私は好きでした。何より、Nコン曲だからハーモニーがめちゃくちゃ美しい…。

 

”海は広くて限りなく 海の不思議も 不思議も限りない”

 

中3は女子のクラスメートに恵まれ、穏やかな日々を過ごすことができたので、体育大会や合唱コンはすごく楽しかったな。特に合唱コンは休みの日も自主的に集まって練習したのを覚えている。自分で暗黒時代と言おうとも(笑)、中学時代の光る思い出である。クラス側で関わる合唱コンと生徒会側で関わる合唱コン、それぞれ宝物だったな~。