To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

静謐な文章と素敵な雑貨たち

いつからだろう、twitterで「雑貨の写真と、添えられているコメントがすごく素敵だな」と思う、個人で小さなお店を経営されている雑貨店の方がいてフォローをしていた。

そして昨年末、いろんな悲しみや怒りでごっちゃになって泣いていた時、ふとその方のtwitterを見て「あ、今が行くべき時だ」と悟った。美しい雑貨を前に癒されたかったんだと思う。数日後、私はその雑貨店に初めてお邪魔した。他のお客さんもいたので声はかけられなかったけれど、店主さんが「こんにちは」と挨拶してくれた柔らかい声は今でも耳に残っている。ドキドキしてしまって何も持ち帰らずに去ってしまったけれど、やはり素敵なお店だった。

その後、しばらくしてコロナの影響が拡大し、そのお店は予約制で営業を続けておられるのだが、昨日その方のtwitterのプロフィールにブログのリンクがあることに気が付いた。ずっと見ていたのに、何で気づかなかったんだろう。

ブログを拝見すると、店主さんの仕事のポリシー、喜びや心の葛藤、プライベートの様子が静謐な文章と鮮やかな写真で綴られていて、まるで美しい絵本を読んでいるよう。特に仕事に関する記述は、コロナに関する思いも赤裸々に語られていて胸を打つものがあり、こみ上げるものを抑えながら1ページずつ読み進めた。私は赤の他人であり、1回しかそのお店にお邪魔したことはないけれど、その方の人生のほんの一部を見せてもらえたような気持ちになった。そして「ああ、もう一回お店に行きたいな」と感じたのだ。

お目当ての雑貨は既にあって、どうか在庫が残っていますようにと祈っている。いろんなものが世の中には溢れているけれど、海外を旅してデザイナーさんと話をしながら買い付け、モノと人とのストーリーを知っているその店主さんから買いたいのだ。買い物できるチャネルが増えているからこそ、そういった出会いがあると嬉しくなる。そういう訳で、8月末の予約が取れた際には、勇気を出して店主さんとお話をして、日常にときめきを運んでくれる美しい雑貨と出会いたい、と思う。