To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

セミの名は。

今朝、起きたらいつもとは違って、外からセミの鳴き声がした。梅雨明け前に、本格的な夏の到来を告げに来たのだ。

私の実家は裏が山だったので、しょっちゅう色んな生き物の鳴き声がしていた。地域の防災通知でイタチやたぬき、時に猪の出没情報が流れる正真正銘の(?)田舎町である。

季節を感じられる代表といえば、春のうぐいす。だんだん鳴き声が上達するのが見て取れるので、家族で「もう少しでホーホケキョが完成するね」という会話をしていたものだ。

実家から地方都市に引っ越してきて、街中では生き物の声が聞こえないことに驚いた。ただ、セミは大きな鳴き声なので都市でも聞こえてくる。実家のように、ミンミンゼミからツクツクボウシに変わり、もうすぐ秋なんだなと感じることは無いが。

 

昼下がりの街を歩くと、至る所でお守りや扇子の屋台が出ていた。はて?と思ったが、すぐに思い出した。そういえば今日は、毎年の大きな祭りの日だった。例年お囃子の練習の音がマンションから聞こえて風情があるのだが、今年は神事のみ執り行われるということで、その音色を聞くことも無かった。季節は否が応でも続く。いつもなら露店が出て、浴衣を着た人々で大賑わいのはずなので、とても寂しい。ちょうど昨日、区政だよりに祭りの記事が載っており、来年は開催できますようにというくくりで締められていたから、尚更悲しく感じた。

 

最近思うのは、過度に来年へと期待を持ち過ぎないでいようということ。どうなるか分からないから楽しみを持ち越すんじゃなくて、今をどう楽しめるか考えて、ちゃんと噛み締めていたい。残念だという気持ちは大切にしていい。でも、泣いても笑っても季節は移ろいでいくのだから、少しでも笑っていた方が楽しいよね。