To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

漢方みたいな行動選択

最近私は「選択」ブームなので、またそのことについて書く。

(余談だが、この本↓、大学時代から積読になっている。面白そうなんだよね~。図書館にないかな…)

 

過去にこんな記事を書いた。

習慣ができたきっかけを書いたのだが、多分人生を変えたり、方向転換する転機には「劇薬」的なものと「漢方」的なものに大別できるんじゃないかと最近考えている。

劇薬は、何か衝撃的な出会いや出来事に巻き込まれたりして、猛烈に自分を変えたくなったり、変えざるをえない環境に飛び込んだりして、その結果人生が変わるもの。

漢方は、特に意識していなかったけど知らず知らずのうちに自分が変わっていた…という、じわじわ系。

まあどちらも人生には用意されているのだが、昔は「劇薬」がとにかく欲しかった。就活をする前だろうか。自分の人生を決定づけてくれる出来事があれば、就職も考えやすいし進路も決めやすいし、キラキラした何者かになれるんじゃないかって。劇薬にはストーリーがあるので語りやすく、相手も説得させやすい。だけど、そんな都合のいいものはなかった(朝井リョウの『何者』みたいだな…)。

何者(新潮文庫)

何者(新潮文庫)

 

 でも、「劇薬」の効果を信じ続けるにはエネルギーが必要だ。自分を決定づける出来事があっても、それをどう結び付けるかは自分自身だから。そう思った時、「漢方」的な出来事を捉え直してみたい。

例えば、このブログに何度も登場させているコミュニティメディア、NEXTWEEKENDさん。今では毎日サイトをチェックしているし、オンラインストアで物を買ったこともあるし、自分の生き方やライフスタイルに多大な影響を及ぼしている。しかしきっかけは、ふと書店で創刊号の雑誌を手に取ったことがきっかけ。表紙が可愛かったので、ジャケ買いしたい気分だったから買った。たったそれだけ。

 それがこんなに自分を変えるとはなあ。NEXTWEEKENDが無かったらつまらない人生だったかもしれない、そう思えるくらいにはこのメディアが好きだ。決して、好きにならないと!とか思ったわけではない。ただ単純に好きだし、可愛いし、やってみようかなあというフラットな気持ちで、発信されていることにチャレンジしてみたくらい。でもその”やってみようかな”という無意識レベルの「好き」が、人生を変えることだってあるのだ。

だから、劇薬に出会えなくても(出会う準備は必要だが、出会う時は出会うのだし)、自分には漢方的な何かがすでに存在しているかもしれない。そう思うと、毎日の選択が輝いて見えるんじゃないかって思う。ちょっと大げさだけど。何か起こるんじゃないかという非日常を待ちぼうけるよりも、毎日の日常を楽しくした方が、人生は開けるんじゃないかな。