To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

人生を選択する時の強さのために

私の大好きなコミュニティメディア、『NEXTWEEKEND』(https://nextweekend.jp/)を主宰する村上萌さんと、母である村上桃代さんの著作が6月末に発売された。

受けつぎごと。

受けつぎごと。

 

早速予約して読んだ。私はいつも村上萌さんの考え方や思想に共感しているのだが、「受けつぎごと。」を読んで感じ入った文章がある。それは「はじめに」の部分だ。

 

”夕食の魚が焼けたら南天の葉を添えてみること、季節ごとに咲く花の名前を知っていること、イベントごとの準備を張り切ってみること……けっして大きなことではありませんが、積み重ねていくことで「自分は、できるかもしれない」と思えるようになる。

そんな根拠のない自信の積み重ねは、人生の選択をする時の強さに変わります。”

 

人生の選択をする時の強さ。それは村上萌さんの前著でも語られていたことだが(下記参照)、

深夜の、かけこみ横丁

深夜の、かけこみ横丁

  • 作者:村上萌
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: 単行本
 

人はいきなり大きな人生の決断はできない。あるのは、日々の小さな選択の積み重ね。今日はどんな服を着て出かけようか?今日のランチは何にする?そんな些細な選択でも、自分の本音と向き合ったという事実が自己肯定感をもたらしてくれて、いつか突然やってくる人生の決断にも自信を与えてくれる。自信も、塵も積もれば山となるのだ。

 

昔のブログ記事で、日々のやりたいこと達成リストについて書いたことがある。

rosecosmos.hatenablog.com

自粛中に一気にターボ全開となり、私のiPhoneメモは既に昨年一昨年を超える達成度となった。自分の理想の生活を、理想で終わらせないぞ。

NEXTWEEKENDつながりで言うと、私の好きな一節が雑誌2016春夏号、16ページにある。

「朝の習慣を作りたい」

”理想通りの朝を過ごせると、どうも1日がうまくいく気がするのは何となくわかっているけど、特にやることもないからぐーすか寝ちゃう……。だったらやることを作りましょう。心地よさを感じて、繰り返せるようになれば、それが習慣となります。習慣を作るためのチャンスが毎日訪れるなんて、朝って本当にラッキーな時間!”

 

最後の「習慣を作るためのチャンスが毎日訪れるなんて、朝って本当にラッキーな時間!」というフレーズが私は大好きだ。この文章を書いた方、素敵すぎます!

朝活という言葉が一時流行り、私も乗ってみないと!と思ったことがあるのだが、やらされてる感では全く続かないことが分かった。大切なのは、自分が本当にやりたいか?だ。どんなに泣き腫らした夜も、いずれは明けて朝がやって来る。だったら毎日を楽しめた方が人生が豊かになるよねえ、ということを思い出させてくれるフレーズだ。

 

同様に、私が注目しているのが自炊(料理)の効果だ。私はここ数年全然自炊をしておらず、そのことに罪悪感も無かったのだが(ストレスフリーに過ごすことが一番だと考えていたため)、コロナで強制自炊生活が始まって考えが変わった。自分のためにちゃんとした(※当社比)料理を作る。それがこんなに、自分に自信を与えてくれるなんて。

インスタ映えでなくても、自分が納得した料理を口に入れるということが、自分を大切することに繋がるのだと思う。毎朝服を選ぶことも、リップを選ぶことも、仕事で誰と話すか選ぶ時も、そりゃあ選択の連続だけれども、服はとっかえひっかえ変えられないし、コスメを集めるにはお金がかかる。人間相手だとしがらみもある。でも食材はスーパーに行けば大抵集まるし、「食」は毎日摂取しないと、大げさに言えば死ぬ。NEXTWEEKEND風に言うならば、自炊によって自分を大切にするチャンスが訪れるなんて、毎日の食事はとてもラッキーな時間だ。えっ、生命維持もできて、ちょっといい調味料を買うだけでQOLが格段に上がるなんて……料理のコスパ、良すぎ…?(私の年収、低すぎ…?のテンションで読んで下さい)

直近の自炊でやりたいのは、旬の食材を使うこと。以前のブログで「鱧のオイルパスタを作りたい」と書いたが、以降スーパーで鱧が売られておらず、未達成のピンチで焦っている。おーい、時期終わっちゃうよ!!その他、フルーツをフルーツとしてでなく、晩ごはんの中に取り入れる試みも行っている。桃のカッペリーニ、パイナップルの冷しゃぶサラダなど。多少エンゲル係数は高くなるが、食べごろの食材を調理したったぞ!という気概(?)で元気になれるね。

 

 

人生の大きな選択というと、思い浮かべるのは進学・就職・結婚などが多いかもしれない。進学や就職は、願書を出したり履歴書を送ることで腹を括れるだろう。けれど、以降のライフイベントは簡単に自己モードを変えられないと私は思っている。婚姻届を出したら急にマリッジブルーが解消されるか?違うよね、多分。人生を営む上で予想外の選択だってあるし、できれば避けたいけど向き合わざるを得ない選択もあるだろう。そんな日のために、以下を訓練中。

①自分の本心の好き・嫌い、快・不快の判定スピードを上げる。

ぱぷりこさんの著書『妖怪男ウォッチ』(タイトルはすごいけど、読み応えあり!)でも書かれているけれど、好き・嫌い判定を毎日こなす必要性が最終章の1番目に記述されている。そう、プロのひよこ鑑定士のように!と書かれている(笑)。いい例えだよね。

最近思うのは、好き・嫌いの軸だと「別に嫌いじゃないけど…まあ、許容範囲かな」とグレーゾーンを自分で作ってしまうこと。人生自体がグレーゾーンにできていると言えばそれまでだが、それを逃げや嘘偽りに使っていないかはちゃんと問いかけたい。本当は自分にとって真っ黒判定なのに、世間体を気にして大丈夫大丈夫!とグレーに引き上げている人・もの・ことは無いか?だから、好き・嫌いという言葉に迷いが出たら、快・不快という生物の最も生理的で原始的な感情に立ち返ってもいいのではと思っている。プロのひよこ鑑定士にはなれないが、自分の快・不快鑑定のスペシャリストにはなれるはずだから。

妖怪男ウォッチ

妖怪男ウォッチ

  • 作者:ぱぷりこ
  • 発売日: 2016/09/14
  • メディア: 単行本
 

 ②小さくてもいい、徹底的に自分の理想を叶えていく。それを記録する。

先ほど料理で引き合いに出したが、自分の中の小さな欲に向き合ってあげると、「ああ私ってこんなこと感じてたのね」「意外と上手くいったな」「ずっとやりたいと思っていたけれど、やってみたら微妙だった。周囲に影響されてやりたいと思っていただけだった」といった感想が出てくる。すると、次はどうしたいかという思いがいずれ出てくる。その気持ちを大事にしたい。ちなみに私のiPhoneのアルバムにはコロナ自粛後に作った自炊写真フォルダがあり、過去の自炊料理を見返せるようにしている。おーこの時頑張ったな!とか思い出せることが自分の自信になるね。記録は大事。

③迷った時は直感も頼りに。

直感って侮れないなあと今年になって感じている。第一印象とか、あれ?と思った時の違和感とか。先述した快・不快も直感の一種だと思うから。

 

何だか話があちらこちらに飛んでしまったが、要するに、自分の日々の選択を信じてやっていこうということだ。今日は自分の好きな食べ物を食べて、自分の着たいと思ったワンピースで出かけて、自分が会いたいと思った人とのアポ2件を済ませた。よしよし、ちゃんとやってるぞ。