To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

えー、婚活男性の皆様におかれましては

「えー、えー、こほん。はてなブログをご覧の皆様。わたくし、婚活女性党党首の晴(ハル)と申します。この度は党首演説に目に留めて下さいまして、誠にありがとうございます。えぇ、特に聞いてないって?あらごめんあそばせ。気が向いたら耳を傾けて下さいますと大変幸甚に存じます。

さて、さて、今回わたくしが申し上げたいのは、『七つのゼロ』の公約でございます。どこかで聞いたことがある?気のせいですわよ、きっと。この度わたくしは、婚活総選挙に出馬するにあたり、市井における婚活女性の意見を代表致します。それをまとめたのが、七つのゼロの公約です。言い換えるならば、婚活男性に”ゼロにしてほしい”公約でございますわよ。

早速、まず①:『過去の元カノ話』ゼロ、でございます。婚活女性は未来を見ています。自身の未来を見ているからこそ婚活をしているのであります。しかしながら、出会って意気投合した・マッチングが成立した・お食事の予定ができたといった、会って間もない時に、男性から繰り出される『過去の元カノ』話。はっきり言いましょう、「めんどくせえ」。未来の話をする場で、過去を振り返ってどうする?この人と未来の話ができるか、そう思って現在の話から始めているのに、なぜそんなに後ろ向き?「そんなに元カノが恋しいのなら、元サヤに戻れば?」呆れた女性の声も我が党には届いております。過去をやり直したいなら、今放送中の金曜ロードショーBTTFシリーズでも見たらいかがでしょうか。

続いて②:『得意料理の話』ゼロ、でございます。妻となるかもしれない女性には、料理ができてほしい。そういった心の声、言わずともバッチリ女性には届いております。必要範囲内で答えることでしょう。しかし、しかしですよ。その言い方には「自分自身が家事をする」という視点は含まれているのでしょうか?仕事で忙しいから、家事を丸投げしたい―そんな思いが透けて見えた時、婚活女性は一瞬で心をシャットアウトすることでしょうね。婚活女性党支持者の皆様からは、「しつこく得意料理を何度も聞かれた」「自分のメシくらい自分で作りやがれ」「作らざる者、食うべからず」といった厳しい声も寄せられております。得意料理というフレーズ、聞こえはいいかもしれませんが、相手のこめかみをよーく観察してみましょう。

さらに続き、③:『自尊感情の低さ』ゼロ、でございます。言い換えれば、婚活男性には適切な自尊感情を持ってほしいということですわね。具体的に申し上げますと、出会った直後に「どうしてあなたが、僕なんかと会ってくれたんですか?」「全然マッチングしたことなくて…婚活上手くいってないんですよ。緊張しちゃいますね」と言い放つ殿方。「それ、言わぬが花ーーーー!!!」と、目の前の婚活女性は冷静に心の中で突っ込んでいる訳であります。別に緊張されようが、初対面だしどうでもいい。むしろ場慣れしているよりいい。でも、必要以上に自己を下げられると、瞬く間にどうしようもなくなるのです。それは謙遜であっても、会ってくれた相手に失礼に当たるとわたくしは思うのです。はっきり申しますと、「私がマッチングした人は、他に申し込みがないんだあ…」と、”貧乏くじ”(例えですよ)を引いたような気持ちになりますわね。言わなくていい事を、なぜ言うのか?わたくしには到底理解が及びません。自信過剰もいやですが、自尊感情の低さは大変根深い問題かと思われます。自尊感情を埋めるために、あなたがたは結婚するのですか?

ヒートアップしてきましたわね。④は『しょっぱなからのタメ口』ゼロ、でございます。たかがタメ口、されどタメ口です。しょっぱなというのは、出会って数回と想像してみて下さいな。仲良くなりたいからタメ口で喋りたいと申し入れてみた、お互いに敬語とタメ口を混ぜて喋っていたらいつの間にかタメ口になっていた…というシチュエーションは、何ら問題ございません。問題は、相手の了承なしにいきなりタメ口。代表的な婚活女性の意見はこちら――「いつからお前の彼女になった?」。タメ口を使うことで親しみやすくなる?ノー。厚かましさと馴れ馴れしさがMAXになり、一刻も早く立ち去りたくなるのが目に見えております。

⑤:『好き嫌いが分かれるトピックの押し付け』ゼロ、でございます。少し表現が判りづらくて恐縮でございますが。誰しも好き嫌いはございます。全員が同じものを好き、だなんてつまらない世の中ですわね。しかしながら、お互いを知っていく途中経過において、好みが分かれそうなトピックを、LINE連投で送りつけるのはいかがなものでしょうか。女性全員がアウトではなく、中には大丈夫な女性もいるかと存じますけれども、例えば――わたくしは、爬虫類展(珍しい生き物展?)の写真がたくさん送られてきたことがございます――その時わたくしは――仕事中だったこともありますが、いわゆる”そっ閉じ”を致しました(そっ閉じという言葉を、今人生で初めて使いました)。相手が動物アレルギーだったらどうしていたんでしょうか。「まずは”動物はお好きですか?”くらいのクッションを挟めや」と言った赤裸々な意見も我が党には届いております。

ようやく⑥に参りました。⑥:『相手に自分の質問に答えさせてから、自分の意見を述べる作戦』ゼロ、でございます。こちらも具体例に参りましょう。相手のことが気になる、どんな人なのか知りたいという気持ちはお互いに共通。だからこそ婚活で、出会っているのです。その時、ぶしつけに相手に質問攻めにしてはいないでしょうか?わたくしの経験による『あり得ない質問暫定NO1』は「浮気したことってありますか?」でございましたが――今でも女子会の鉄板ネタにして、友人からは袋叩きにされている発言ですが――、相手に勢いで答えさせて、その返答を見て、自分の意見を述べる。これは、相手を知ろうとする体(てい)ではありますが、結局自分のペースに乗せたいがための巧妙な話術なのです。私個人の分析によりますと、これは相手の発話の癖であり、直ることはない…アサーティブ・コミュニケーションが壊滅的であります。大切なのはアサーティブ。どんな時でもアサーティブ。口ずっぱく申し上げましょう。分からない奴はググれ。

長くなりましたわね。最後の⑦つ目のゼロは、『受け身』ゼロ。分かりやすいでしょう、火を見るより明らか。異性を誘いづらい、自分からは行動しづらい。そうした気持ちをお持ちなのかもしれません。しかし場を楽しくしよう、楽しい時間を共有しようという姿勢が無い方と、一生は一緒に居られない。これは自明の真理であります。例を述べましょう、待ち合わせで落ち合おうとしていたカフェが満席で入れない――近くのカフェを探す、せめてググる。ググれ。とりあえずググれ。フリでもいい。そうすりゃ何とかなるのになぜしない?これは婚活の話だけではありません。社会人として、仕事でもプライベートでも、集まって何か共同作業をするとき、ぼーっと突っ立っている……人間性を疑いますわね?恋愛にせよ、婚活にせよ、人間関係であることには変わりないから、まず人間性が尊敬できなければ無理。これはわたくしの友人の至言を拝借致しました。

七つのゼロ、いかがでございましたか?大なり小なりございますが、婚活女性の声を代弁させていただきました。あ、それと今回は形式的に「婚活女性」から「婚活男性」へ向けての演説となっておりましたが、便宜上ですので、性別関係なしでございますよ。ご自身の考えるパートナーについて、考えていただければ幸いでございます。ありがとうございます。婚活女性党に清き一票を。ああ、ご声援ありがとうございます。この一票は、わたくしや婚活に励む全ての女性へのエールとしたいと思います。最後まで読んで下さった皆様のご多幸とご健勝を願いまして。ご清聴、ありがとうございました。」