To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

愛される人は、いいなあ

『逃げ恥』第4話を視聴したのだが、平匡さんのモノローグで泣いてしまった。

「いいなあ、愛される人は。…愛される人は、いいなあ」

自分の胸の中を言い当てられたような気持ちになった。

私は独身だけれど、心の根底には「唯一無二のパートナーに愛されたい」という気持ちがあるんだろうなあ。今のままでも、生きているだけで充分に幸せだということは頭でわかってはいるけれど、時々無性に寂しくなる日がある。家族や友人がいてくれることのありがたみもわかるし、”愛されたいなら自分が愛せよ”という教え(?)も十分わかる。恋愛や結婚で括られる関係性が、人生の全てではないことも知っている。結婚したから、その後オールクリアで幸せに暮らしました、めでたしめでたしとなる訳ではないとも十分知っている。全部全部頭ではわかっているけれど、結婚している人(恋人がいる人)を見ていると、素直に「いいなあ」「私も愛されたいなあ」と思う。大人になると口で取り繕えるから、聞かなかったふりも言い返すこともできるし、「別に今の生活でも結構幸せだよ」(これはこれで本音なのだが)と言えたりするけど、本心がときたま顔を出す。

視聴後ツイッターで検索をしたら、同じようにこのセリフに心を掴まれている人がたくさんいた。スクロールできないほどに。その事実にも、何だか救われた。良かった、私だけじゃなかった。愛されたいと人前で声高に言うことは憚られるけど、同じように息苦しさを感じている人が数えきれないほど呟いていたから、安心した。

パートナーシップはたぶん運転免許みたいなもので、一度取ったら終わりじゃなくて、都度お互いが関係性を更新していきたいと思えるかなんだろうなあ、というのはここ数年で思うようになったこと。そう考えられるだけでちょっと大人になったのかもね。でもね、そもそも、そこまでの関係性に行き着けること自体が奇跡なんだよ。だって、経験したことがなかったら、想像の範囲でしか話せないもんね、結婚は。

逃げ恥は結婚したくなるというよりも、結婚の可能性を信じたくなるドラマだよね。このドラマで、羨ましい時は素直に言っていいんだなあ、と考えさせられた。「愛される人は、いいなあ」。