To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

音の記憶

世間一般の人は、目に焼き付けた映像で物事を記憶している人が多いと思うけれど、次に多い記憶の方法は何か?私にとってそれは聴覚であり、”音の記憶”と名付けてみる。中には、懐かしいお母さんの”味”(味覚)とか、記憶を呼び起こす家の”におい”(嗅覚)という人もいるだろう。

 

私自身は、人よりも音の記憶が多いんじゃないかと勝手に思っている。例えば、昔習っていたピアノの練習楽曲。吹奏楽部に所属していた時の楽器の音色。受験勉強中に聞いたMDプレーヤー(懐かしい…)の邦楽。家族旅行で車中聴いたBGM。すきな人と一緒にイヤホンをつけて聴いたあの曲。…などなど。

音の記憶は、こわいくらいに当時の情景を思い起こさせる。その時の天気、聴くことになったいきさつ、自分の心境、相手の息づかいまで。鮮明な記憶だ。

 

 

時々「聴けない」曲がある。自分によって重苦しい、悲しい思い出が詰まった曲。思い出すと怖いから、あえて聴かないようにしていた曲。

しかし、自分が元気になるといつの間にか聴けるようになっている自分に気付く。その時、その楽曲は新たな記憶を持つ。解釈され直されて、記憶まで上書きされてしまったようで、それはそれでちょっとしんみりする。でもそれでよかったんだと思う。

 

 

 

…ということを、家でYouTubeを聴きながら考えた。今楽しく聴いているこの曲やあの曲も、今後(私自身の出来事によって)一時的に聴けない曲になることもあるんだろう。でも、そのうち新たな思いで聴けるようにきっとなるから、またその時はよろしくね。