To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

親世代という沼ーハリー・ポッターとアズカバンの囚人

私の中で、ハリー・ポッター熱が再燃している。金ローで4週連続ハリポタ特集をやっていたので、原作と映画を全部見返したら、また虜になってしまった。初読は小学生だが、今でも面白くて何度も読んでしまうから、やはりファンタジーの最高傑作だなと思う。

 

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どこから話せばいいか分からないくらい好きポイントがあるのだが、ますは先週放映された第3巻目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」について。

 

アズカバンといえば、みんな大好き親世代の登場だろうか。シリウス・ブラックとリーマス・ルーピン。のちの展開でも物語に影響を与えていく二人。ピーター・ペディグリューの裏切りによって長く引き裂かれていた友情が戻るシーン、そしてハリーがシリウスと暮らせると夢想するシーンは胸が震えた。結局はピーターが逃げ出したことによって叶わない夢となる展開に、読者はどれほど地団駄を踏んだだろうか。うなだれるハリーに、最後アルバス・ダンブルドアは語りかける。「何もできなかった?ハリー、君は罪のない命を二つも救ったのじゃ」このシーンがとても好きだ。

アズカバンはシリーズの中でミステリーとしても秀逸だと思う。ハーマイオニーが持っていたチートアイテム・逆転時計で、シリウスやバックビーク、間接的にはハグリッドも救っていく。余談だが逆転時計ってやばいよね。「呪いの子」でヴォルデモートを復活させてしまうほどの力があるのだから…ハーマイオニーだから然るべき形で使われていたけどさ…

全巻を通してキーとなる守護霊の呪文、パトローナス・チャームを使えるようになるのも第3巻。映画ではさらっと習得したように見えるが、原作ではハリーはリーマスの教えを受けながら、四苦八苦してパトローナスを作り出す。何回読んでも、何回見ても、最後にシリウスを助けようとしてパトローナスを作り出すハリーには泣かされてしまう。とても感動的なシーンだ。

ルーピンは、読み返すほど味があるキャラクターだと思う。幼い頃はシリウスの格好良さに霞んでしまっているように思えたが(笑)、めちゃくちゃいい大人だし、誠実で、正義を貫く紛れもないグリフィンドール生。第7巻の「死の秘宝」でハリーとルーピンは仲違いするが、そのシーンものちに効いてくる。ホグワーツってまともな先生があまりいないように思うけれど(笑)、リーマスホグワーツで大人気の先生になっていたのは納得。

興奮したのが、「ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生」で、若きダンブルドアがニュートにボガート(まね妖怪)の授業を行っていたところ。え、これリーマスがハリーたちに教えていた授業と一緒じゃん!!!映画でこのシーンを見た時、ニヤニヤしすぎてヤバかったな。

 

第3巻は直接的にヴォルデモートと闘う訳ではないけれども、守護霊の呪文を習得し、親世代のいたずら心を受け継ぎ、シリウスという家族ができたとても重要な年度だ。日本語でシリウスが名付け親と訳されていて、名付け親になるだけでホグズミード行き許されるん?と思っていたが(笑)、後見人という意味なんだね。名付け親じゃないじゃんね…

 

ところで、原作では親世代の実際のシーンは数えられるほどしか描かれていない。特にジェームズとリリーがどのようにして結婚に至ったのかは全く書かれていない。ここがミソ、というか妄想の余地があるというか…親世代の沼に落とされた人が多いんじゃないかというか…もごもご…。確実に言えるのは、第3巻を中学生くらいで読んでたら、確実に二次創作を書いていただろうなってことですね(笑)。

 

ハリー・ポッターシリーズは、第4巻からは亡くなる人が増えるため敬遠していく人も多いようだが、第4巻からが面白いと個人的には思っている。キラキラした魔法界だけじゃなくて、政治があり、マグルや魔法生物に対する差別があり、大人との軋轢が生まれていく。ここに子供だましではないファンタジーの神髄があるように感じられるのだ。

ああ、今週の金ローはきっとファンタビの感想を書き連ねるのだろうな…。楽しみでしょうがない。でも、ジョニー・デップのグリンデルバルドはもう見られないのかあ…悲しみ…。