To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

心を解きほぐす

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気怠くて起き上がれない朝、宅配便のチャイムの音で慌ててベッドを抜けだした。今日は休みを取れたので、冬ものコートのクリーニングの受け取り日に設定していたのだ。そこらへんにあるセーターを被って、受け取りのサインをする。

今日は1日何だか気分が沈んでいて、かつ体調も何となく良くなかった。頭痛がするとか、気分が悪いという自覚症状は無いのだが、ひたすらだるくて眠い。結果、朝の掃除とランチを済ませてから、16時頃まで昼寝していた。

どうも元気が出ない時、無性に孤独を感じて辛くなる。連絡すれば話を聞いてくれる人はいるし、そういう存在に救われているけど、一人でふさぎ込む日はあるもの(あるよね?)。センチメンタルにさせる秋のせいだ、と思うことにしているが、やっぱり婚活のことで胸が痛いのか。まだ始まってすらいないのだが。相談所からは婚活再開の旨を承知した、という返信メールが来ていた。

 

とりあえず、重い腰を上げて買い物に出ることにした。徒歩5分にあるスーパーなので、大した距離ではない。せっかくなので今までにないコーディネートで行ってやるぜと思い、グレーのキャスケット・コットンの白シャツワンピース・コーデュロイ白パンツ・白ショートブーツという出で立ちで家を出た。勢いだけで組み合わせたが、戦闘服か何かかな、これは。

街ですれ違う人と明らかに風貌が違う気がしたけど、ガラスに映る自分を見ると「案外いいやん」と思えたため、引き返さずにエコバッグを持って歩く。パンツにショートブーツを初めて合わせてみたが、意外といけるな。お見合いでは絶対にできない格好だが。

スーパーで一通りの買い物をする。今日は中秋の名月。天気も良いのでお月さまも見られそうだ。月見団子でも買おうかと探したが、寄ったスーパーには置いていなかった。品ぞろえがあまりよろしくない(といつも思っている)。

帰りに花屋さんへ寄った。最近は家を空ける日もあり、花を買うのを躊躇していたのだ。店前にはコスモスが揺られていた。そしていつも買うプチブーケがあり、コスモスとススキがセットになっていて「これだ」と思った。

「今日は中秋の名月やからね。今回の花はコスモスと桔梗とススキにしてみたよ。いいのを選んだね」

花屋さんが言ってくれた。こういうほっこりする会話が、オンラインショッピングにはないものだ。

「これ下さい」

「家近く?袋一応あげようね。いつもありがとうね」

4月からこの花屋さんでちょくちょく花を買っていたのだが、今回初めて「いつもありがとう」と言われた。毎回スーパーで大量のまとめ買いをしてから寄るので、ついに存在を認識してもらったようだ。何だか心がほぐれる気がした。

 

学生の頃、将来何かで分かりやすく大成する女性になりたかった。朝井リョウの『何者』みたいだが。通った高校大学は、それぞれ巨額の税金を投資して作られていた学校だったため、”将来は人の役に立つことをして還元せよ”という精神が骨の髄まで染み込ませられた、と思っている。それは当然のことだと思う一方で、何者かになるというのは宙を掴むようなものだ。アップルのように世界に革命を起こすことも素晴らしいが、目の前の相手の心を解きほぐすことができるのも素晴らしい、と思う。

何が言いたいかというと、元気出たよ花屋のお母さん!ということです。

 

そんなことを思いながら、帰路に着いた。ススキを買ったのは初めてだ(下校途中に生えているのをブチッとやったことは何度もあるが(笑))。せっかくなので外で写真を撮影してみた。秋の花、コスモスも一緒に。今年の秋は、コスモス寺と呼ばれる般若寺に行きたいな。

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♯褒めたい日