To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

一人暮らしという城

一人暮らしにとって、自分の部屋は我が城だ。好みのインテリアを飾り、好きな時間に起き、好きな時間に寝る。門限は無いから、気の向くまで友人と飲んで家に帰る。実家で暮らしていた時には買わなかったものを買い、チャレンジできなかったことにもチャレンジした(もちろん同時に、両親のありがたみもよくよく分かったが)。このライフスタイルが好きすぎて、もう元の実家暮らしには戻れないわとずっと思っていた。

 

だが最近考える。一人でいると、いかに自分が心地よく暮らすかに焦点が当たる。雑念を取り除き、嫌なものを意図的にシャットアウトして、好きなものだけに囲まれる生活。それはそれで素晴らしいのだが、きっとこのままじゃいけないんだよな、と時々感じるようになったのだ。これは一人暮らしを堪能していた最初の2~3年間には感じなかったことだ。自分の城を整えて、自分が何に居心地の良さを感じるかが分かったから、次のステージに進んでいいということのような気がする。じゃあ次のステージって何なんだよ、と言われたら答えは難しいけど。

 

私は実家にいた時、自分の部屋というものがなかった(勉強部屋はきょうだい共用で、寝る部屋は家族全員が居るという構成)。つまり、一人になれる逃げ場がなかったのである。たまに学校で嫌なことがあって辛くなった時、家族が察してくれるのは嬉しい(今となっては優しさのかたまりでしかない)反面、関わってほしくないと常々思っていた。だから泣きたい時は、トイレかお風呂か布団に潜り込むことにしていた。一人の部屋がほしいと訴えるほどでは無かったけれど、大学生になってふと「一人部屋があったら良かったな」と感じた。以降、いずれ自分に子どもができたら、一人ひとりに自分の部屋を与えてあげたいと思っている。

 

そういう意味で、私は一人暮らしを経て初めて「一人で泣ける部屋」を手に入れた。もう無理、傍に誰かいてほしいと思うことはあるし、いずれは自分の家庭をもって家族で暮らしたいという夢もあるけれど、それなりに一人でいることの対処法も学んで、泣いた後の行動力も手に入れたんだと思う。

だから、一人暮らしはやっぱり最高。