To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、育児・お買い物ログ・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

一生忘れない夜

日々細切れ睡眠の中で、私の癒しがシャワー。まだ湯船に入れないので短時間だが、このひとときが至福だ。妊娠中にもらって使えていなかったハーブ系のボディソープを存分に使う。湯船に入るようになったら、いただいたが使用をやめていたバスソルト(妊婦には刺激が強いらしい。子どもも無理かも?なので、一人の時に)を入れまくろう。

風呂上がりには生活の木のスカルプエッセンスを。普段こんないいものは使わないのですが(笑)、こちらは同期が産休前にくれたプレゼントのひとつ。育児勤務中の同期がセレクトしたこちら、「産後の抜け毛はやばいからぜひ使って!」とのこと。粋なプレゼントとその勢いに笑ってしまったのを覚えている。無事に産後から使わせてもらっている。

疲れている時、自分をケアするということは大変必要なことだ。ボディケアとか正直面倒くさいなと思ってしまうけれどw、ご自愛できていると自己肯定感が高まる気がする。育児、驚くほど基本的生活習慣が抜け落ちる罠がいっばいで、忙しさでご飯お風呂歯磨きトイレを失念しそうになる。でもこれをきっちり押さえることが大切だというのは多分私の母の教えな気がする。忙しいときこそ、気持ちを保ち続けるためにも生活習慣は維持したい。

 

今日は夕方、隣人のお宅へ、子が生まれたことを伝えるご挨拶に伺った。その際にマンションのエレベーターで1階分だけ乗った時、小学生連れのママさんがいた。

小学生二人が私の子を見て「ちっちゃ…」「ちっちゃ…」と呟いていて、黙りながら少し噴き出しそうになった。いや、君らも十分ちっちゃいで。と思いながらエレベーターから出ると、ママさんに声をかけられ、「生後何ヶ月ですか?」。抱っこしていたから0歳だろうと思われたのだろう。「1週間なんです…!」と言うと、そのママさんが「ええー!!かわいい!!!!!おめでとうございます!」と絶叫(?)してくださったところで、エレベーターの扉が閉まった。

良かったね、我が子よ。かわいいって言ってもらえて。ママさんも、そんなにも生まれたてとは思わなかったのだろう。嬉しいね。 

 

昨日は夫が職場への手続きで出かけている間、私は子に授乳しながらさめざめと泣いていた。夕方に帰宅したところで目撃され、心配されたのだが、話せなくて「あとで話そう」と伝える。

夜に授乳が終わったところで、夫と話していてまた涙が出てきた。話せないくらい泣いていたので「明日話す」と言ったら、「さっき、後で話そうって言ってたやん。だから、今話そう」と返される。こういう時に夫と一緒にいて良かったと思う。

泣いていた理由は実は違った。夕方は、今までのことを思い出して泣いていた。同じ理由で産後1日目、母子同室が始まった夜も泣いていたのだが、夫には電話でチラッと伝えただけでなぜ泣いたのかまで伝えていなかった。

母子同室の夜、授乳を求めてきた子にげっぷをさせるために縦抱きをしていて、子と目がぱったりあった。夜中の3時くらいだったと思うが、その瞳を見て、走馬灯のようにそれまでの出来事を思い出していた。私は妊娠前と妊娠中と比較すると圧倒的に妊娠前の方がメンタルが落ち込んでいて、何なら妊娠中の方が安定していたくらいだ。幸いつわりもほとんどなく、健診で指摘されるような大きなトラブルもないまま出産も無事に安産で終われたので、言うことがない妊娠生活だったと言える。妊娠するまでの乱高下な気持ちは、夫に伴走してもらったから何とかなったものだ。

私は人よりも、多分「子を持つこと」についてそれなりに考えてきたタイプだと思う。私は絶対に子が欲しいタイプではないんだなと婚活中に気付き、でもそこから子を持ってみてもいいかなと思えるパートナーに出会えるまで紆余曲折あったし、さらに子を持とうと二人で意思を固めて妊娠するまで、長いストレスと葛藤があって、夫にはかなり辛く当たっていたと思う。そんな中でも幸いにも妊娠し、ここまでとうとう来たんだ…始まりに過ぎないけど…という深い感慨にあった。

同時に、母親になっても大丈夫なのだろうか?自身が子を持って後悔する、もしくは、子にこの世に生まれたことを後悔されないだろうか?と考えて、産休中はとても妊婦が読むとは思えないタイトルの本(「母親になって後悔してる」とか「産んでくれなんて言ってない」とか…)を図書館で色々読んでいたことを思い出した。自動貸出機じゃなかったら司書の人に心配されていたかも(笑)。そんなだったから、ひとまず母子同室の夜を迎えて、産休中のひとときを信じられなく思ったりした。産休、すでに遠い過去のように思える。

 

出産の時、私の中から子どもが出てきていきんだ瞬間、すぐに聴けた産声で安心するとともに、助産師さんに子が取り上げられるのを遠目で見る中で「良かった、健康そうだな」というのを最初に感じた自分に、冷静にショックを受けた。まさか分娩台のうえで100%の幸せな喜びを感じないとは。

健康というのはその言葉の通りだが、「五体満足なのか?障害がなさそうか?」を瞬時に判別しようとした自分を薄情だと思った。そういう不安は妊娠中にもあって、情報はあえて遠ざけようとしてきたし、正直これから何があるかわからない。病気が判明するかもしれないし、事故に遭う可能性だってあることは認識している。でも、生まれて感動して涙するとか、どんな子であっても嬉しいなという感情が最初に来なかった自分がとても薄情に思えてしまった。もし、健康ではないとされる何かが分娩室で分かったら、自分はどう感じたのかな…という気持ちが渦巻いていた。そのあとはバタバタしていて、実際に子が運ばれてきて見ているうちにそんなことは忘れ去っていたのだが、母子同室の夜に思い出されたのだった。 

常夜灯の中で薄目でじーっと自分の方を見てくる子を見ると、涙が止まらなくなってしまった。私のお腹にどうやって入っていたんだろうと思うくらいこんなにも大きくて、でもその日の授乳指導ですぐに私の胸に吸い付いてくる子を見ると、こんなにも幸せなことはないと感じた。私は母親になったんだと実感が湧いてきた。そして、この子にどんなことがあろうとも、絶対に守ってあげたいし守り抜くという気持ちが込み上げてきて、更に泣いた。

 

…と、夕方に子のおむつを替えながら母子同室の夜を思い出し、さらに気づけば体重がすでに増えて産院で見られた仕草がもう無かったり、顔つきが変わってきたりと1週間での急激な成長を目の当たりにして、また泣けてきたのだった。毎日の変化に「こんなに早く大きくならなくていいのに」と思ってしまうのだ。もっとスローペースでいいのに…と、もう子に置いていかれるような気持ちになってしまった。成長してほしいけど、ゆっくりでいいのに、一瞬も見逃したくないのに見逃してしまうんだろうなあとこの先を想像して泣けてきてしまうのだ。

 

ここまで長い話をして、夫も気づけば鼻を噛んでいた。向かい合って話せなくて、同じ方向を見て喋っていたのだが、伝わったようで良かった。そして「晴ちゃんはお母さんになったんだなあ、と思った。俺は、これからお父さんになっていきます」と言われた。これがマタニティーブルーというやつかなと笑った。 

「成長は寂しいけれど、だからこそ記念になる日とか、そうでないときも全力で見逃さないようにお祝いしていきたい」と言う話をした。ちょうど前日にささやかなお七夜をし、夫婦で写真や動画を撮りながら可愛い可愛いと言いまくっていた。その一瞬は一度きりしかないのだからお祝いは後悔しないようにしたいし、写真や動画を残しておきたい。私がブログを続けているのもそうした理由があって、何かあって見返せるものを増やしたいのだ。授乳でまとまって寝ておらず、ブログも更新しづらい日々が続くけれど、何とか意識的に短くても更新できているのは、今の気持ちを繋ぎ止めておきたいからだ。

 

ちなみに夜泣いていたもう一つの理由は、産前の授乳方針がうまくいかずに方針転換を余儀なくされており、夫のペースと合わなくてイライラして涙が出たのだった(笑)。そりゃあ育児書通りにはいかないし、幸い子は順調に体重が増えているので心配もいらないのだが、不眠が続くと相手にイライラしてしまう。「私、夫くんが余裕ない時分かるよ」と言うと、「それは俺もだよ」と言われ(笑)、「分かった気になってアドバイスとかしちゃってごめんね」と言われる。別にアドバイスは気にしていないし、母子同室から産後が始まった私とは夫はスタートも違って(日本の病院だけなのかな?絶対保護者同室でやるべきだと思う…)、夫も予想より早くなった育休で発生した残務処理に追われて、産後すぐは正直余裕がない表情をしていた。普段優しい人がそんな状況だったので、きっと追いつくのに必死だったんだろうと思う。でも妊娠出産は100%女性の負担なので、私の方がしんどかったに決まってるけどね!(笑)そういう割り切りもしつつ、子育てを二人で頑張っていきたいなあと、気持ち新たに思うのであった。話してくれてありがとうとお互いに告げながら、また一生忘れない夜が増えたなと感じた。

お七夜

お七夜の夜(頭痛が痛い)。

正直あまり考えていなかったが、退院後食べると言っていた寿司とケーキを買ってきてもらい、ささやかにお祝い。頼んでいた命名書もバッチリでいい感じだった!!

それ以外はカオスすぎて。昨日も市役所(出生届、児童手当もろもろ)→郵便局(私の職場へ投函)→買い物をしてきてもらったが、お互い授乳対応で寝不足に。私は晩から急に右胸が張り出して寝られないほどになり、気づけば記憶を失っていた。5時に目を覚ますと夫が子守しながら寝落ちしていた。交代するように夫は泥のように眠っていた…。さあどうやってシフトを組もうか。

産後5日目 退院、そしてただいま我が家

退院の朝は早い。6〜7時の間に授乳して採尿しといてね!と言われて白目。じゃあ何時から授乳させればいいんだっけ…と同じ出産日(退院日)の方と顔を見合わせた。

朝ごはんののち、退院診察へ。抜糸された。ちょっと痛かった。先生には「無事に生まれて、偶然の再会もあったし良かったね〜!」と言われた。先生、私たちの再会にめちゃテンション上がってますやん。1週間が健診でもお会いするが、お礼を告げて立ち去る。

 

それからが結構忙しい。家まで車で1時間近くかかるので、ギリギリまで授乳して、おむつを替えて、ベビードレスを着せて、荷物を運び出す。5日間も入院となると大量の荷物がある上、産院からのお土産も大量に。夫に預けて、ナースステーションへ。

最初に担当してくれた助産師さんから、母子手帳の説明や今後の流れを説明してもらう。そこで初めて「安産でよかったですね!体重管理もしっかりされていたからスムーズにいったんだと思います」と言われて嬉しかった。最後の方は挫折していたがw、それでも専門の方に言ってもらえると励みになる。リストバンドやネームプレート、そして産院から足形が入った色紙をもらった!これは嬉しい。やりたいけど自分でやるのは難しい、業者に頼むと高くつくので、何ともありがたい。しかも主治医の院長先生のサイン付き!ありがたく記念にもらった。

そこで会計を終わらせていないことに気づき、慌てて受付へ。えらいこっちゃ。職場に提出する資料を受け取り、お会計。持ち出しは30万くらいだった…やはり無痛の費用と時間外加算(これはどうしようもない)が大きい。。。でもこの出費に悔いなし。

退院して玄関に出て、病院前で記念撮影をしようとしていると、中に入ろうとした妊婦さんに声をかけられた。「可愛い!生まれたところですか?」と言ってくださる。「良かったら写真撮りますよ」とのことで、2ショットを撮っていただいた。温かい気持ちになるね。

 

1時間の車中、カーシェア内はかなり暑くてまいった。大丈夫かこの子は…夫も普段運転しないので、かなり緊張しているのがわかった。退院時はタクシーでいいやと言ったのだが、運転したいという夫の希望でカーシェアを借りたのだった。安全運転で間取り、ついに自宅へ到着!

 

それからのことはあまり覚えていない。時が止まった部屋で片付けをし(笑)、産院通り授乳、おむつ替え、あれがないこれがない、気づいたらもうお昼だ夜だ。急いで西松屋に買いに行ってもらったものもあり、ハッと気づいて沐浴したのは日付を超えていたw(朝に産院でしてもらっているので、必須ではないと言ったのだが、夫がやる気満々だったので任せた…)夜は私のリクエストで、スーパーで調達してきたしらす&ネギトロ丼。ネギトロと生卵、食べるの久しぶりすぎた!!美味しすぎた!!!

私も睡眠が限界を迎えて爆睡。いろいろと大変だぞ。

産後4日目 衝撃と爆笑の食事タイム

産後4日目。朝から問診などをする。授乳は好調だが、今後の方針を決めかねていた。元々母乳とミルク混合の予定だったが、予想以上に母乳が好調なので、逆に今やめてしまうと過剰分泌で乳腺炎などになる可能性があるという。うそやん。というか授乳ってこんなに難しいと思わなかったよ。我が子は何でも吸ってくれるのでそこはありがたいのだが、吸えば吸うほどいいというものでもないのか…。難しすぎん?

だが、個別でも見てもらい、基本母乳(時々ミルク)にすることに。混合だと出てくる母乳をコントロールして、張りを抑えるために毎回冷やす必要があると聞いて、現実的ではないなと思ったのだ…。搾乳して哺乳瓶に入れて、夫でも授乳できるようにする、ミルクの味を忘れさせないように時々挟むということになった。助産師さん、いろいろ見てくれて本当にすごいし守備範囲が広すぎる…。

 

さて、産院は食事で他の方と話すことができ(食堂みたいな感じなので)、その話が色々面白いのだが、もう衝撃的過ぎる話があったので、特定出来ない程度に覚書を。

◎第四位 無痛分娩だが麻酔が合わずに吐き続け、酸素マスクと四つん這いで乗り切った

◎第三位 自然分娩の陣痛がいたすぎて叫び、破水してナースコール。お産が急に進み、力を抜いて下さいと言われるができなかったところ一人の助産師さんが「力抜けー!!」と叫ばれる(そしてお医者さんは間に合わずお産終了)

◎第二位 計画無痛分娩の予定が、お産が進まず吸引分娩、それもできずに緊急帝王切開に。3000g台前半と最後の検診で言われていたが、出産後に計られると4000g超えベビーだった。主治医である院長先生はバツが悪そうだった

◎第一位 不正出血を疑い受診。そこで言われたのが「あなた、今妊娠8ヶ月です」(本当に気付いていなかった)

 

第一位のエピソードが強烈すぎて。ちなみに私と同じ日にご出産。みんなで聞いて「世界仰天ニュースに投稿したら採用されますよ」と言われていた。ww いや、お産って本当に人それぞれすぎる…夜には夫に電話してこのエピソードを全部語ったw

 

ワンオペを乗り切り、明日は退院!

産後3日目 授乳悲喜交々

産後3日目。朝ごはん、シャワー、問診。

起床してから、胸がめちゃくちゃ張っていた。何だこれは。気になりながら部屋で過ごしていると、急に院長先生登場。

助産師さんだとばかり思っていたので驚いて椅子から立ち上がると、「大丈夫大丈夫、座って座って」と促される。体調どうですかと聞かれ、胸の張りについて話すと丁度産後3日目くらいから張り始めるからね〜と言われて納得。と、私の体調はそこそこに、昨日見かけた私と友人の再会についてすごいね!と仰る(というかその話からの娘さんの話がメインだったのだがw)。先生めっちゃ雑談しに来てるな。笑

とはいえ、院長で経営者で毎日多忙なはずなのに、一人一人の部屋に行かれているのはさすがすごいなと思った。たまたま気分で立ち寄ったのかなと思っていたが(失礼)、食堂でお会いした方も同じ時間帯に先生の訪問があり、私と同じように思わず立ってしまったと言っていた。やり手の経営者って感じですよね〜とその方が言っていて同意。現場が好きな人なんだと思う。あとおしゃべりもw

 

助産師さんへ、母乳に左右差があったと話す。夫と両親の面会までにいろいろ伺い、見てもらうと分泌過多でこのままいくと乳腺炎になるかもとのこと。ええ!いつの間にそんなことになってたんだ…。幸い妊娠中にマッサージをされてたので詰まってないんだと思いますと言われた。そんなにしてなかったけどw

赤子がどれくらい母乳を飲んでいるか計っている間に、夫と両親が到着。のちほど来てもらうことになり、授乳をさせながら親と喋る。孫の誕生を大層喜んでいて、父は「晴がお母さんになるなんて不思議な感じだ」と何度も呟いていた。母は色々と差し入れを持ってきてくれた。

ところで、抱っこする?と言っても二人ともよそよそしい。新生児が壊れそうなくらい小さくて、ビビっていたw「前に赤ちゃん抱いたの30年前やから…」と言っていた。いや、私も初めて抱いてるよw 恐る恐るの親に抱っこさせると、あったかい!可愛い!と叫んでいた。私の両親も、祖父母になるのかあ…。

 

面会終了後に母乳量を計ると、めちゃくちゃ飲んでいた。w 1日での変化が大きすぎて、毎日悩みが変わっていってついていけていない。これ、退院したらどうなるんだろう。他の人も同じように言っていた。張りすぎ防止のために、片方ずつ時間を空けて飲ませることに。ミルクを追加すると飲み過ぎとのことで、禁止令が出てしまったw

 

夜ごはんの後、再会した友達と記念写真を撮る。お互いとベビー二人と4ショット。一生忘れられない記念になるねと話して、お互い今晩ワンオペ頑張ろう!と励まし合って別れる。そんな楽しいひと時もあるなんて、出産時は想像していなかったな。毎日走馬灯すぎるので、こうして記録を残していくことって大切だと思う。子どももあっという間に肉付きがよくなり、昨日には見られなかった二重顎が顕在に…笑。よく飲んでいる証拠だね。

 

産後2日目 運命の再会

産後2日目。ああ、ブログはPCで書きたい。笑

 

朝から朝食、シャワー、問診、授乳指導。午後は個別でさらに指導してもらった。左右何グラム飲んだのか、スケールで前後の体重を計って調べる。アナログだよなあ。

計測結果、左は14mlで右はなんと0ml。え、吸ってたやん?吸ってないん?結果を見た助産師さんが「この子は狸寝入り派」と言ってたw(吸って満足したような顔をしているが、実際は吸っておらずベッドにおろすと泣くという意味w)。「眠り姫」「違いのわかるレディ(左の方がおっぱいがよく出ることを分かって右は吸わないという意味w w)」ともw 表現おもろ。

しっかし、アドバイス一つで赤子がごくごく飲み始めたり、助産師さんってほんとすごいや…。せっかくいつでも質問できる環境にいるので、聞けることは全部聞こうと助産師さんをつかまえまくっている。プロに聞くのが一番よ。

 

午後には妹が夫と落ち合って来てくれ、短い時間ではあったが愛でて帰ってくれた。ありがたい。叔母と姪か。姪っ子ちゃんと言って可愛がってくれて姉としてはとてもありがたいところ。

 

そして今楽しいのが食事の時間。産後1日目の昼から食堂で、他の出産を終えた方々とお話をする(相席なので。部屋食も選択できる)。出産日が近いので、話がめちゃくちゃ面白くて臨場感に溢れていて。初対面同士だけど、食事後は戦友になったような気分よ。

 

そこで感じるのは、一人として同じお産はないということ。

無痛分娩重視で来た人が多数だが、本当にさまざま。初日に食堂へ行った時、分娩時間を聞かれて初産婦12時間と伝えたら、「ええっ長い!!」という反応。おかしいな、初産無痛ならむしろ少し早いのだが…?と思っていると、なんとそのテーブルの方々は「チーム爆速」。なんと初産なのに6時間、4時間、3時間。え?3時間って経産婦でも早すぎるのだが…。※初産は平均は12時間、経産婦では3〜5時間です

3時間の方は私と同じ日に出産されていた。そういえば、このあと(深夜)病院に来る人がいますと言われたっけ…この人じゃん!となったw さすがに自然分娩だったが、麻酔いれても効く前に終わってましたよねと話し合う。立ち会い希望の夫さんが10分で病院に来られると話したら、助産師さんたちが間に合うかな…?という微妙な空気になったそうだ。まじか。間に合われてよかった!

逆に、経産婦で3人目でも陣痛がひたすら長かった方も。無痛にしようか悩んでやめて、いざ来たらとてつもなく後悔したそう。しかも陣痛最後に破水、比較にならない最高潮の痛みが来た際に、助産師さんたちが出払っていて自分と夫さんのみだったとか。痛すぎて声も出さず、夫さんが慌ててナースコールを押し、駆け付けた頃には生まれる寸前。お医者さんを間に合わせようといきむなと言われたが、痛さで気が狂ったように叫んでいきんでしまいお産が進み、結局間に合わなかったそうだ。そりゃ仕方ないよ…無事で何よりでした。

無痛でも、麻酔を入れてもらえたタイミングがバラバラだったり(早く入れて欲しかった私が通ります。仕方ないが)、無痛のはずが普通に痛かったという声もあったし、計画無痛予定→陣痛遠のいて一時帰宅→再来→長時間陣痛→吸引分娩→できずに最後帝王切開、…という人も。フルコースでしたよ…と仰っていたが大変すぎるでしょ。計画無痛のはずが最後帝王切開に行き着くまで…もちろん可能性としては説明もされているしサインに同意もするが、そこまでやって最後帝王切開は満身創痍すぎる。もう本当にみんな頑張ったよ!!自分を甘やかそう。

 

あとは食事が美味しいとか、あのコックさんは元ホテルマンらしいとか、ICカード付の開かずの謎の入院部屋があるとか(芸能人用の部屋ではという噂w)。一人目と二人目の違いは?二人目が来たら一人目が赤ちゃん返りしませんでしたか?他の病院とここはどう違いましたか?助産師さんの仕事って本当にすごいよね…などなど。

 

そして共感の声が上がるのが授乳。これも人によって全然違うんだなあと勉強になったし、そもそも自分も昨日と今日で悩みが違う。質問がありすぎて昨日の出来事忘れますよねという話になったww 毎日目まぐるしすぎるのよ。全くおっぱいが出ない人、何をしても全く子供が寝ない人、子がおっぱいでは飲まず、哺乳瓶だったら受け付けたという人。そして助産師さんはまじすごいという結論に。ベビー室に行ったらみんな大人しくなってるのなぜ?どんな技術?子ども入れ替わってる?(わろた)夜中、あちこちの部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、謎に励まされるという…。

あ、そうそうこの日は子どもをベビー室に預けて、普通に眠りました。寝ないともたない!と思ったから。そこそこ眠れて良かった。最初快眠した〜!と思ったら1時間しか眠っておらず、育児モードやばと感じだが、そのあと6時間ほど眠れました。

 

そしてそして。同じ大学の同級生、ついに食堂で再会!!「もしかして◯◯ちゃん?」と声をかけると、「晴ちゃん?」と対返してくれてめちゃくちゃ嬉しかった!だって10年ぶりの再会やで!?すごすぎひんか?

とてもとても喜んでくれて、ベビー室前で興奮して喋っていたらお互いの主治医である院長先生に声をかけられる。「あ、LINE交換してんの?」と聞かれ「いえ、あの、私たち友達なんです…!」と伝えるとええ〜!とびっくりされていた。私たちが一番びっくりだよw まさか10年の時を経て、たまたま同じ産院に通ってしかも出産日が1日違いで出会うとは。ご縁に感謝〜!!そのうち子連れでオシャレカフェに行こうねと約束し合った!!笑

毎日目まぐるしいが、こういう嬉しい出来事もある。もちろん子はめちゃくちゃ可愛いです。新生児の可愛さをなめてた。割と泣く理由が簡単(=腹減った)w、ギャン泣きそこまでしない、お腹いっぱいになったら寝てくれる、母乳もミルクも両方ごくごく飲むというのもあるけど、無敵の可愛さがありますな。

 

多分ハイになってる、産後1日目

産後1日目。だが、産まれたのが深夜なのでもう2日目のような気もする。

 

朝6:30に採血。はやっ…そうか、ご飯食べたら血糖値上がっちゃうもんな。産科の朝は早い…。

7:00に朝ごはん。結構お腹減ってる。昨日は何もしてないのにな。平らげたあと、診察がある。

 

ここですごいミラクルが起こってしまいまして。入院中の診察室は妊婦さん(まさに今から出産!陣痛きてます!といった人たち)と同じ部屋を使っているので、外で待機していたら、先に行った女の子が…私の学生時代の同級生で。!!!

喋ってないけど、でもかなり…シルエットといいマスク越しの顔立ちといい、可能性が高くて。

 

実は先週健診でもたまたま(本当に偶然。毎日妊婦健診の枠あるのに!)見かけていて、「もしかして…でも違ってたらやだしな…(マスクで顔がわからないので)、でもでもめっちゃ似てる!)と思いつつ、診察でその女の子の名前が呼ばれなかったので不明なままであった。しかし、NST枠で呼ばれていたので私と同じくらいの週数だということは確認していた。←

 

そして目の前で診察室から出てきた彼女。多分私のことを見ていた(私はそのタイミングで助産師さんに話しかけられた)と思う。でも向こうは出産前(服でわかる)、私は出産後。今まさにしんどいという時に、こんなデリケートな時に「もしかして◯◯ちゃん?」と確認できるはずもなかった。というか、無理。

そんなことを思いながらのちに助産師さんと話していると、今日お産予定の人が3人いるんですよ〜と名簿を確認されていて、見えてしまったのだ。やはりその女の子の名前が!!!

「この子知ってます!」と思いつつ、さすがに個人情報すぎて言えないなと思い、グッと黙る。産後の食堂で一緒になる可能性もあるので、そこで会えたら…出産後何も問題がなかったということなので、絶対声かけようと思う。こんなことある?同じ産院で、ほぼ同じ出産日で友達が入院しているなんて!!!ちなみに普通に喋れるけど、学校を卒業してからは一度も会っていないという関係性です。ちょっと緊張w 

 

私自身は診察もクリアし、念願のシャワーへ。丸二日ぶりにシャワーを浴びて感動した。気持ち良すぎた。湯船に入れるのは1ヶ月後か…。

 

その後いよいよ母子同室。我が子を迎え、抱っこ・おむつ交換・授乳のやり方を教わる。心配していた授乳は問題なさそうで、助産師さんに褒められる(こればっかりは子との相性としか言えない)。夫とツーオペで乗り切るべく母乳とミルク混合で行く予定なのだが、私が予想以上に母乳が好調で(かわるがわる助産師さんが褒めてくれる…)、このままいくと哺乳瓶を拒否する可能性があるのでミルク授乳をそこそこ入れないといけないと言われる。まじかよ。

そう、初めて母乳を飲んでくれた時はちょっぴり感動しました。赤子の反応すごい、そして私の身体もすごい。ちゃんと母になっている…。先月、大学同期が母乳で死ぬほど苦労したという話を聞かせてくれたところだったので、今回は運が良かったのだなと思う。ミルクでの哺乳瓶も抵抗なく飲んでいるので、その調子でいってほしい。我が家ではミルクを「パパのおっぱい」と呼んでいる(あげる気マンマンの夫命名)。

 

毎朝と夕方に検温や尿や便の回数チェックもある。後陣痛などどうですか?と聞かれて、ああ夜寝た時の腹痛は後陣痛だったのだと理解。どこまでも追いかけてくる陣痛…。

昼食夕食、おやつも豪華豪華。おやつ15:00で夕食18:00、間隔空いてなくて1時間くらいずらして欲しいのだがw、食べることがとにかく楽しみなので贅沢したい。どうせ家に帰ったらこの生活は終わりを告げるので。

 

さて、夜間のワンオペ初体験。結果からいうと、まーこれは大変しんどかった。というか、私が産後ハイなためか、全然寝られないのだ。いまは比較的まとまった時間寝てくれる私の子に感謝しているのに、自分が寝付けない…。寝かかったころに娘の声で目を覚ますけれど、別に娘は悪くないので。笑 普段は睡眠6時間を切ると頭痛がするくらい睡眠重視派、それでいて眠りが浅いという性質の私。産後一度も3時間以上まとまって寝ていないはずなのに、眠くならないのがヤバい。

子どもには4時間おきに必ず授乳をしなければならない。私、赤ちゃんはおっぱいが欲しくて泣くものだと思っていたが、4時間おきにあげないと低血糖になるからだそう。全然知らなかった。私、普通に生死の鍵握ってますやん。アラームを4時間ごとにかけて就寝することにしたが、疲れていてアラームを最後にはかけ忘れるし、記録するのも疲れてしまう。ワンオペ、1日しかしていないのに想像を絶していた。その中、真っ暗闇の中子どもの顔(パッチリ目を開けている)と向き合うと、良い精神状態でないと子には悪影響を及ぼしてしまうんだろうなと感じた。産後1日目なので、じっと見つめ返してくる目の前の生き物がすごく不思議だし、大切な時間だったと思う。妊娠出産の過程を振り返って、感じることが多々あった。しっかし、全く寝られないのは想定外だった。1時間すら寝なかった。さて、明日はどうなることやら。