To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

子役に泣かされる ミュージカル「マチルダ」

昨日、観たかった日本初演のミュージカル「マチルダ」を鑑賞してきた!事前にロアルド・ダールの原作も読み、予習万全。この現代においてはまあまあな毒親(描写されていることは完璧な虐待と体罰…)だが、マチルダが本を読むことで知性を蓄えていく聡明さは痛快。

本日のキャスト。

チルダ役の三上野々花ちゃん…素晴らしかった。いや、もう子役じゃない。女優さんだよ。トータル3時間の主演なんて凄すぎる。舞台、梅芸だからね…?よくあんな膨大なセリフを覚えられるものだ…マチルダそのものだなあと感じた。ダンスもめちゃくちゃ力強くて、そんなにパワフルに演じていたらいつか壊れちゃうんじゃ!?と思うくらいキビキビと踊っていた…。日本の未来は明るい…と思い、カーテンコールではうるうる来ることを第一幕で予測(笑)。すごいよえらいよ泣かされる。

ミス・トランチブルの小野田龍之介さん、観たことがあるような気がしていたけど、ミス・サイゴンダブルキャストだったので観ていなかった。めちゃくちゃ楽しんで演じておられるのが伝わってくる。哀れみや共感すべき背景が一切ない振り切った悪役って、この時代新鮮だな。

ミス・ハニーは観たかった女優さん、昆夏美さん!こちらもミス・サイゴンでキムをトリプルキャストで演じておられた。私は屋比久知奈さんの回を観たのだが、一度拝見したかったので昆さんの回のチケットを取った。所作、佇まいが美しく、台詞回しも聞き取りやすくて美しく、コミカルな場面も良かった。ミス・ハニーそのもの。

ミスター・ワームウッド役の田代万里生さんも、何かで観たな〜と思ってパンフを読んだら去年観たメリー・ポピンズに出ていらしたわ。売れっ子さんだもんね…!ミュージカルコンサートでも観たことがある。こちらも振り切った毒親をコミカルに演じておられた。

他にも色々と楽しかった。キダルトの方々は、やはり背丈が高いので子どもに100%見えるかというと…ちょっと難しいなと思っちゃった。今度再演するときは子ども役は全部子役にできないかな…難しいか…。まあマチルダ4人引っ張ってきただけでも奇跡か…。

カーテンコールは撮影OKだった。

なんかミラーボールめっちゃ登場していた(笑)。あと劇中のWhen I grow upという曲がすごく良くて。私たちは何でもできる!という勇気が湧いてくる曲。メリー・ポピンズとかとも通じる気が…。結婚式をまたやるとしたらこの曲をプロフィールムービーに(笑)。

チルダは何回も「それは正しくない!」と言って、それが本作のキーワードになっている。おかしいと思うことに立ち向かう勇気、理不尽さに我慢せず声を挙げる大切さを説いていて、子ども向きのようでいて大人向けの話なんじゃないかなあ。ブラックユーモアもたっぷりだし。

あと、女の子が欲しかった父から「坊主!」と言われる度にマチルダが「私は女の子よ!」と言い返すのも印象的で。ラストシーン、あれ舞台オリジナルなのかな?少なくとも原作には無かった。娘、と口走る父親を見て、マチルダがちょっとだけ許しを与えるシーン。あれ、良かったなあ。まあ許されるような父親ではないが…(笑)。原作通りミス・ハニーと一緒に暮らすラストで良かったです。

 

高校生?の学生団体がいる回で、幕間のミスター・ワームウッドの問いかけで学校の先生が指名されて、すごい盛り上がってたな…まあ、盛り上がるのは仕方ないとして、前方席の我々のような一般客がしん…としててちょっとシュールでした。今まであまり気にしていなかったけど、学生団体いない方が楽しめるかもな…。

 

帰宅して、録画していたマチルダの特番を観る。石原さとみさんがナビゲーターで、ゲネを見学して泣いておられたのが「分かる…」となった(笑)。