余韻とは、いい言葉だ。良かった思い出しか含まれないから。似た言葉に反芻があるが、こちらは苦い思い出も含むから、少しニュアンスが違うと私は考えている。
唐突にこんなことを思ったのは、今日友達と奮発し、予約していた高級レストランのコース料理の美味しさに感動して、舌鼓を打ったから。二人して食べている途中「美味しい…」しか言っていなかった気がする(笑)。良かったのは、トリュフとか高級食材ではなくて、日常でも扱う食材での意表をつくマリアージュが披露され、鮮やかな色彩とこだわりのうつわで演出される季節感を楽しめたことだ。
帰り道もその余韻に浸りながらドライブをして、私は「2020年私のミシュラン五つ星確定や」と宣言した。今年一番の晩御飯だった気がする…。二人でよくいろんな場所に出かけてきたが、こういう日のために私達働いてるんだよ!と毎度のごとく激励しあった。ま、いつもご褒美の数は多い気がするが(笑)。
2020年の秋もあっという間に過ぎ去るだろうけど、こういうプレシャスな体験をもっと積みたいなあ。モットーは、余韻に浸る秋。