To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

雨の日の花屋さん

今日、花を買いに行った。部屋にいつも花を飾っているのだけれど、しばらく新しい花を買えていなかった。外に出ると結構な雨。傘を差しながら花屋さんへと向かった。

 

普段、仕事後に花を買うとなると近くのスーパーで済ませてしまうことが多くて、何の花なのかよく分からずに飾っていることもある。(花屋さんって妙にハードルが高いというか、ふらっとは入りづらいなあと常々思っている。)

そんな中久々に花屋さんへ。お目当てはチューリップ。

中へ入ると、お店の方々は忙しそうに胡蝶蘭のスタンドを作っておられた。入学式や入社式が次々と中止になる中で、花屋さんも例に漏れず苦境に立たされていると聞くけれど、幸いなことにいくつもの胡蝶蘭が並べられていた。

私に気付いた花屋さん。「こんにちは~!何にしますか?」

底抜けの明るい笑顔にほっとする。ふらっと入る人間も少ないかと思うので、嬉しいのかなあとふと感じた。

「え~っとチューリップを…」

「じゃあ今、赤いのが入荷してるよ。1本150円です。何本必要?」

「えっと、一人暮らしなので1本でいいです…。」

(本当はかっこよくブーケにして下さい!とか言いたいけれど、残念ながらそこまでの財力はない。)

「分かりました、水は少なめでいいですからね」と言って花屋さんはチューリップを包み、お会計をしてくれた。小銭が無かったので「すみませんが」と言いながら千円札を出すと、向こうも「5円玉を切らしていて…」と言って1円玉を5枚くれて、お互いに笑った。

その時お店の方は、私の付けていたイヤリングを見て「かわいい!」と言ってくれた。それは桜モチーフのイヤリングで、先週に一目ぼれしてお買い上げしたものだ。外に出られない、お花見もできないなかで少しでも気持ちを上げたくて買ったもの。花屋さんも同じ思いなのかな、とその一瞬思った。

 

花屋さんにいた時間は5分と満たなかったけれど、こういうやり取りができるのがリアル店舗のいいところ。最近はオンラインショップばかり見てしまうけれど、近くにこうした”行きつけ”のお店があるといいよね。花屋さんに限らず、パン屋さんやご飯屋さんなど。個人店主さんが営んでいるお店だとなおさら味があって、この街を好きになれるなあと思う。私がこの街に住むのはいつまでか分からないけれど、せっかく住んでいるのだから、これからも色々発掘したいなあ。