片づけの本を読んだせいか、急にクローゼットを整理したくなり、深夜に不要だと思う洋服をかき集めた(なお本のメソッドには何一つ従っていない←)。集めてみて、共通点に気づいた。
・色が暗め(黒、グレー、茶…使いやすさを優先して服選びをしていたもの)
・心身ハードに働いていた時期に買ったもの(思い出したくないのだろう)
・ボディラインが出る(私はボディラインを隠せる服の方が着やせすると最近分かった。特にトップス)
・セールで何となく買ったもの
お気に入りの服は、買った時の高揚感まで鮮明に思い出せるものだ。断捨離行きの袋に入れたものは、どちらかというとセールで衝動買いしたものや、やむを得ず購入したものもあった。自分の充足感がこんなに如実に出るとは…。感謝をしつつ、古着として出してこようと思う。
★本日の一冊★×6 実は、仕事で困ったことがありまして~人材育成のプロが教えるストレスフリーに働く「問題解決力」~』寺下薫(2020)大和書房
仕事のヒントを得られればと思い借りた本。内容は少しやさしめ、新入社員に渡すと良さそう。秀逸だったのは、問題のケーススタディごとにフローチャートがついており、思考回路を図表化してくれていることだ。本書のように考えれば、道筋を立てて仕事がしやすくなるだろう。もっとも、仕事ができる人はその思考回路を頭の中で組み立てて行動できるのだろうが。続編として中間管理職編があれば良いなと思った。
『不便益のススメ:新しいデザインを求めて』川上浩司(2019)岩波ジュニア新書
面白かったなー!最近この手の本に飢えている気がする…。あえて”不便”の益を求めてデザインすることの楽しさを謳った本。本書でも紹介されている京大の素数ものさしが欲しくなってしまった…(笑)。
不便益についての例として、寄り道したところでお気に入りのカフェを見つけるというよくある例が挙げられている。便利さ、効率性を重視した先にはおもしろみが無いのではないか?そんな疑問を持った人にお勧めしたい本。AI研究やIOTなどの事例も盛ん。欲を言えば文化芸術(よく対立する概念として出されると思うので…)の不便益についても考えを聞いてみたかったな。京都の碁盤の目に従い、ルーレットを回してその通り進む観光ツアーも好評だとか。そういう事例に面白みを感じられるかどうかが、私自身人との距離を測る上で重要なポイントになっているなと思った。その他、例として大人になると読めなくなるピーターパンの本(ネバーランド等の挿絵が、技術によってインクが消えていくらしい)なども紹介されており、何たるロマン…と感じてしまったよ。
『akiico 100 LOKOS 基本10着でも100通りの私になれる!』田中亜希子(2017)KADOKAWA
スタイルブック。ヘアアレンジに割かれていることもあり、ショートヘアの私は読み飛ばしてしまった。あと、こういうファッション本は著者の私物がオシャレすぎて「そんなに予算ないよぉ…」という気持ちにさせられる。かといって、プチプラコーデだけではテンションが上がらないこともあるので、塩梅が難しい。カラーコンバース可愛いな。
『銘品スニーカー図鑑』岡崎英樹(2004)枻出版社
スニーカーLOVEの私、買っても買ってもまた違うスニーカーが欲しくなって困っている(笑)。本書はメンズスニーカー中心だが、基本的にスニーカーの発展はバスケットボールのシューズから始まっているんだなあ…と読むとよく分かる。全然知らなかったけれど、モデルの由来を調べてみても面白そう。バスケと言えばナイキだと思っていたけど、コンバースも使われていたんだね。この本のレディスシューズ版が欲しいよ。
さて。今日も新企画。題して、
♪♪ベストセラー積読解消ウィーク♪♪
長らく積読になっていたベストセラーを読んでみようという企画。勝手に企画と称してみた。ベストセラーについては、年間ベストセラー発表(日本出版販売株式会社より)・芥川賞・直木賞・本屋大賞・このミステリーがすごい!などなどから選ぶことにします。本屋大賞の本が多くなりそうかな。今日の本はこちら。
♪♪ベストセラー積読解消ウィーク♪♪『コロナの時代の僕ら』パオロ・ジョルダーノ(2020)早川書房
去年からの積読。新聞の書評なんかにも載っていて、読んでみたいと思っていた。イタリア在住の著者が昨年3月以降のパンデミックの様子について語っているエッセイ。一番良いのは、著者あとがきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」。訳者の方があとがきで「宝石のような文章」と語っているように、生身で語る著者の文体には引き込まれるものを感じた。私にも、コロナ禍が終わったあとに忘れていたくないことが山ほどある。だから、ブログを書いているのかもしれないな。
『舟を編む』三浦しをん(2015)光文社
本屋大賞受賞本。ずーっと読もう読もうと思って今に至る。読後、めちゃくちゃ良かった…。しばらく余韻に浸りながら晩御飯を作っていた(笑)。登場人物がみんな良い。辞書編集ってこんな風につくられているんだ!という驚きや、並々ならぬこだわり(本書いわく”こだわり”という文字は良い言葉には使えないらしいが、ここは見逃してもらおう)に目を見張る。登場人物が少しずつ成長していく様子もたまらない。さすが本屋大賞だった。誇りを持って、頑張って仕事したいと思える一冊だなー。