To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

ポッタリアンの血が騒ぐ

※ネタバレもりもりです。

 

実家で久々にハリー・ポッターシリーズを読み、映画のブルーレイも続けて観た。私が好きなのはやはり最終巻の死の秘宝なのだが、何度読んでも面白い。毎回最終章でほろりとする。J.K.ローリング氏は天才。 

 

映画オリジナルの展開で良かったもの。

冒頭でハーマイオニーがハリーと旅に出るために、両親の記憶を消すオブリビエイトのシーン。原作ではハーマイオニーの台詞でしか語られていないから、映画初見で「え!ここからやってくれるんですか」と期待に震えた。

あと終盤のホグワーツの戦いで、ロンとハーマイオニーが秘密の部屋で分霊箱を破壊するシーン。原作では分霊箱破壊後にハリーと鉢合わせる展開で、ロンがしもべ妖精を気にかける発言をしたことでハーマイオニーに火がつき、2人がキスするというラブラブっぷりにハリーが呆れるシーンがある。それはそれで良かったが、映画での"やっと恋人になりました"というしっとり感が私は好みだったな。

その他オリジナルというより映画ならではだが、19年後のシーンでは第1作「賢者の石」でおなじみの"ハリーの不思議な世界"の音楽が流れる。ここで泣いたポッタリアンは多いはず…。一生分の厄介を味わったトリオ、大団円のハッピーエンドで本当に良かった。 

 

逆に映画の改変よ…となったのは、ロン離脱後のハリーとハーマイオニーのダンスシーン。こんなの原作にないよ〜おーい…と言いたくなった。

あとさらっと盛り込まれていたけど、ネビルがルーナを好きだという設定。ちょ、ネビルはアンナ・ハボットと結婚して、ルーナはニュート・スキャマンダーの孫と結婚するんです!ネビルは恋愛の告白のために突き動かされてるんじゃなくて、真のグリフィンドール生として勇敢に成長したから戦うねん!!その改変はあかんでしょ。ずっこけるわ。

最後のヴォルデモートとの対決はほぼ言うことなしだが、ハリーに「エクスペリアームス!」をちゃんと叫んで欲しかった(武装解除を使ってハリーが勝つのが物語の妙で素晴らしいのに、映画だと無言なので、なぜヴォルデモートを倒せたのか分からないのだ。笑)。

あと一番がっかりしたのは、スネイプ先生の最期の台詞…「Look at me」でハリーの目を見ながら事切れるから、後のペンシーブのリリーとのシーンに繋がるのであって、「リリーと同じ目をしてる」なんてスネイプ先生の台詞、付け加えたらあかんやろー!!!蛇足よ…。

色々あるが、キャストたちが続投して成長を見られるのはハリー・ポッターシリーズの凄さだよね。私は原作派なので色々思うこともあるけれど、完結まで見られたのはすごく嬉しかったな。死の秘宝は伏線がことごとく回収されるのが気持ちいい。最終決戦はホグワーツだろうなと思ってはいたが、過去の主要なロケーションを巡るのもいい。まさか7作目で秘密の部屋やグリンゴッツに行くなんて思ってもいなかったもんね。個人的には、必要の部屋でハリーがドラコを見捨てず助けちゃうところが大好きです。ハリーの利他精神、炎のゴブレットの時と変わってない…と誰もが思ったはず。批判されることもあったけれど、人を殺めることを良しとしないハリーらしさでいい。ドラコを助けることでロンには正気か?と憤慨されるが、結果的にドラコの生存で母ナルシッサの心を動かし、ハリーの命が救われるのも熱い。ローリング氏は因果応報が好きだよね。

 

死の秘宝を経て、呪いの子を読むとまた感慨が…というか色々くすぐられる。ハリーとドラコの息子が親友…?アルバスがスリザリン…?賛否両論あるようだが、激アツでございました。if展開をまさか原作者がやってくれるとは…。ドラコの息子スコーピウスはロンとハーマイオニーの娘であるローズが気になるようだが、ロンがぶっ飛ばしそうだな。

 

ハリー・ポッターシリーズは、何だこの面白すぎるファンタジーは⁉︎と血眼になって何度も読み返した作品。毎巻発売される度に予約して、本屋で買うのがとても楽しみだった。映画も、賢者の石当時は予約システムがなく、イオンシネマで母が1時間待ちしてくれてチケットを取ってくれた。母曰く、これだけ並んだんだから自分も観るか、と観るつもりがなかったが鑑賞したらしい(笑)。妹も同じように暗記するほど読んでいたので、二人で次の台詞当てごっこで遊んでいて、母が没入ぶりに驚いていた。確か日本語版の死の秘宝を読んだのは高校の時だ。仲良しの友達と「すごかったね…」と語り合ったのも覚えているなあ。映画版は日本で二回、海外でも偶然やっていたので観て、ついでに英語版の本も買った。同じ映画を二度観たのは当時初めてだったので、いかに魅了されていたかが分かる。

来年の「呪いの子」東京公演、実演されるのだろうか…。決まったら、早く観に行きたいなあ。ユニバも行きたいなあ。ファンタビ3も楽しみ。