To the moon and back.

関西在住30代OL。日々のつれづれをぼちぼち綴ってます。内容は、お買い物ログ・婚活のやきもき・仕事のあれこれ・読書記録・雑記(ただの日記)多め。

人生を貫くテーマ

最近気づいてしまった。私が人生で考えていきたいトピックの一つは、きっと「女性」に関することなのだと思う。

 

いや、急に気づいた訳ではない。自分で言うのも何だが、私の思春期のバイブルは『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(遥洋子さん著)。初読の中学時代は難しくて理解ができなかったが、高校で再読し、少しだけ自分の理解が進んだのを実感した。今となっては15年程前の著作だが、この本のインパクトは色褪せないだろうと思う。余談だが、高校時代「家族」にもやもやしていた友人にこの本を貸したら、後日感謝の言葉が返ってきたことを覚えている。昨年上野先生の東大入学式の式辞が話題になった時も、この本のことを思い出したりしていた。

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)

  • 作者:遥 洋子
  • 発売日: 2004/11/11
  • メディア: 文庫
 

 私は元々心理学を専攻しようと大学を選んだのだが、徐々に社会学に関心を抱き、紆余曲折の末「教育とジェンダー」を主専攻とした。結果的に、バリバリのフェミニズムを学ぶことになった。研究室の教授や同期に恵まれたこともあり、濃密でめちゃくちゃ面白かったので、院進学も考えたのだが、悩んで就職を選んだ。

 

私が選んだ職場は、日本社会平均よりも女性の比率がかなり高い会社で、事あるごとに、机上では知りえなかった生身のジェンダー課題に度々ぶつかった。女性の管理職比率、セクハラ…。だが、それらに向き合うことは時に痛みを伴う。自分自身に直結することでもあるからだ。社会人として働くにはもやっとすることも蓋をして、「これが社会だから」と言ってやり過ごしてきた感もある。

 

コロナの影響で、自分の進路について考える時間も増えた。同時に、今まで蓋をしてきた数々の事柄にもゆっくりと目を向ける時間ができた。そこには、ジェンダーフェミニズムといったテーマが大きく横たわっていた。やっぱり、新聞を読んでいても、テレビを見ていても、本を読んでいても、ずっと昔から興味が湧くトピックなのだ。そして、その社会課題の不甲斐なさに怒りの声を挙げたくなるのだ。これは、ブログを通しても気づいたことだ(女性がテーマの話題をよく書いていたので…)。

 

という訳で、私の人生を貫くテーマは「女性」であること、「女性」とは何か、「女性」を取り巻く環境とは、だな。それらを見つめることは、自分というフィルターを通して世の中を見ることなのだと思う。