さていきなりだが、数年前に付き合ったクソ男の話を書いていこうと思う。
何がクソだったかというと、ムカつくほどの「モラハラ」男だったということだ。
書こうと思った理由は、以下の2つ。
①「私の恋人、ちょっと違和感あるんだけどまあいいか…」と悩みながら交際をしている人が、「あれっ、やっぱこのお付き合いおかしいかも?」と気づいてくれるといいなと思ったから。
②当時苦しんでいた過去の自分に、今元気だよ!と言ってあげたいから。
今でこそ元気にブログを書けるようになったが、当時は誰にも言えずに悩んでいたことがたくさんあったので、時間のある今、一つ一つ消化していこうかなと思う。インターネットのないまぜの海に放り込むことで、少しでも楽になれる人がいたらいいなと願って。
前置きはこれくらいにして、進めていきたい。
<注意>
※性的な表現が含まれる箇所があります。
※全体的に「クソ」を連呼しており言葉遣いが汚いです。念のためですがわざとだよ!w
さあ、お焚き上げの時間だ。
★登場人物★
晴(わたし):20代後半女性(当時)
クソ男(くそお):同い年。高校の同級生
付き合ったきっかけ
付き合ったきっかけは単純だ。高校の同級生だったクソ男だが、社会人になってから、共通の知人を介して再会したのである。何ともテンプレすぎる。
久々の再会でもためらいなく会えたのは、高校時代の印象がそこそこ良かったんだと思う。
その後、二人きりで遊びに行って、割と熱烈にアタックをされ、嫌ではなかったし、付き合うことにした。
私もアラサーに突入していた。「このまま順調にいけば、もしかしたらこの人と結婚することになるのかなあ」なんて思っていた。
最初の違和感
最初に「あれっ?」と思うようになったのは、デート中のことである。
ショッピングセンターでエスカレーターに乗った時、私が前・クソ男が後ろに並んだ。
その時ふいに、私の脚が何かをかすめるのを感じた。エスカレーターに乗る自分が後ろのクズ男に当たってしまったかな、と思ったが、今度ははっきりとした触感を感じ取れた。…お尻に。
え?と思い後ろを振り向くと、何となくもの言いたげな顔でこちらを見てくる。瞬時に分かった。「あ、この人わざと私に触ったんだ」と。
まあ、付き合い立てだし。そんなこともあるのかもしれない(?)(今なら言える。まともな男性はそんなセクハラまがいのことを公共の場ではしてこない)…と思って見逃したのだが、その後もエスカレートしてくる。
(え、これは、何…?)
「あのさあ。…ちょっと、やめてくれない?」
半分冗談ぽく、でも半分本気でクソ男に伝えた。ごめんごめん、という感じでその場では一旦終わる。だが、また別のエスカレーターで同じことをしてくるのだ。
(…私が「やめて」って言ってるのに、やめないんだ?)
新鮮な驚きだった。…この人、私が本気で嫌だってこと、分かってない。
今なら言える。「何しとんじゃボケカス」と言ってその場から立ち去るだろう。でも、そこまで言うことではないのかもしれない、と思い、睨みをきかせてクソ男をたしなめて、ようやくやめてくれた。
(あれ?なんかこの人、思っているより子供っぽいのかもしれない)
そう感じた私よ。正しい。そりゃあ、お互いが好きで公共の場でイチャイチャしたいカップルは世にたくさんいるだろう。だが、それはお互いが了承しているのが前提の話だ。少なくとも、私は公共の場で、隙を狙ったように脚や尻を触られるのは嫌だ。…つーか、やってる行為は痴漢と一緒だろうがボケ。
でも、「自分の恋人が痴漢に近しいことをしている」という事実を私は到底受け入れがたかった。だから、この違和感はそっと記憶に閉じ込めたのだ。たしなめるなんて私、やさしすぎるし、菩薩か?人生何週目だよ。
「自分が嫌だと伝えたことをのらりくらりとかわして、やめようとしない」
…今なら分かる。これはクソ男の常套手段であると。そして、嫌がる私を楽しんでいたのだということを。
初・お泊り
そういうクソだったので、付き合ってからすぐ「晴ちゃんの部屋に行きたい」と言ってきた(クソ男は実家暮らし)。それはもう物凄かった。というか今思えば、鬱陶しいレベルだった。
私だって別に、拒みたいわけじゃない。でも昔から『部屋に行くということは、”その先”を想像して然るべきだ』という母の薫陶を受けてきた私は、付き合ってすぐ自分の部屋に招くには、心の準備ができなかったのだ。いわゆる「自分を大事にせよ」というやつだ。
しかしクソ男は、何度も何度も「部屋に行きたい」と何かしらの理由をつけて駄々をこねてきた(今思うとクソ臭ここに極まれりである)。私とクソ男は、行く・行かないの攻防をしばらく続けた。
その後、私もようやく腹を据えて、そろそろコイツを自宅に招き入れるべきか?と考えるようになり、クソ男にとっては悲願の初・お泊りを迎えたわけである。
これ以上書くと非常に生々しいので簡単に書いておくと、もちろんそういう流れになった。だが私が抱いたのは、「無理やり感」。
(…あれ、私、全然楽しくない。嬉しくない。このまま、この人とやってしまっていいの?)
でも、力の差で抵抗できない。一般的にはカップルにとって幸せであろう場面で、私はあろうことか絶望を感じていた。
しかし(ある意味)僥倖がさす。まあ結果からいうと、最後までは至れなかったのだ。
私は内心ほっとした一方、クソ男は機嫌が悪くなり不貞寝した。そしてその姿に、私は静かに傷ついた。
今なら言える。パートナーに十分な意思確認をすることなく、ただ性欲のまま力の限り突き進む奴はクソofクソ、The Top of the Worldである(クソの)。更に不貞寝するところがクソ界の見本市である。
でも、私はその思いを言えなかった。(私が上手くできなかったせいだ。もっと早く受け入れるべきだったんじゃないか?せっかく満を持してだったのに…)いろんな思いが頭をかすめた。翌日になったら、ちゃんと向き合って話ができるよね?
まあ、ここまで読んだ方は予想はつくだろうが、翌日以降、というか一度たりともこの晩の話をすることはなかった(パートナーシップの観点からいえば、私からも上手く切り出せばよかったのだろう。しかし、今思うと下手に話をしなくて良かったと心から思う)。
ついでに言うと、クソ男は晩ごはんで景気づけに飲んだ酒で悪酔いし、翌朝二日酔いで部屋のカーペットにゲロを吐いた(汚い表現ですみません。本来のブログであれば嘔吐物と表現すべきところですが、そんなキレイな表現を使うのは勿体ないので、ゲロにします)。一人暮らしで、私の定位置である部分のカーペットが汚れた。最悪の気分だった。クソ男は朝ごはんもそこそこに、ゲロの置き土産を残して部屋を去っていった。どこまでいってもクソはクソ(≒ゲロ)しか生み出せないのだろう。ちなみに「カーペット汚しちゃってごめんね」的な謝罪の連絡は一言もなかった。
しかし根が清らかだった私(※当時)は、ナイチンゲールもびっくり!な天使の心を持っていた。「次来た時にカーペットが新調されていたら、クソ男くん、傷つくだろうな」と思い、即クリーニングには出したが、また部屋に戻してあげたのだ。クソゲロカーペットと数か月共存した私。……うん。いや、今度からは絶対に捨てようね。
悩み相談しても、仕方ない
そんなことはありつつも、外でのデートをメインにすることで、何とか心の安寧を保っていた私。
ある時、家族内でまあまあ大変なトラブルが起こった。家族の仕事における話だったのだけれど、のほほん平穏無事が売りだった(?)我が家にとって青天の霹靂で、次第に大ごととなっていった。私がこの1件を相談できたのは、親友1人だけ。とてもじゃないが、周囲に相談できる内容ではなかった。
その中、クソ男の家に遊びに行く機会ができた。夜もゆっくりできそうだったため、私の中で「恋人だし。話してみようかな」という気持ちが湧き起こった。私の中でパートナーとは、お互いの悩みを相談し共有できる間柄でいたかったから。
晩。「実はさあ。こういうことがあってね。」様子を見て切り出した。クソ男は話を聞いていた。私としては、聞いてくれるだけで気持ちが楽になる面もありつつ、この人はどんな受け止めをするのだろう、と純粋に気になった。話を終えると、開口一番クソ男は言った。
「早く転職したらいいのに。市場価値が下がるだけだろ」
「…うん。そうだね。転職は考えてるみたいだよ」
「……」
「……」
終わった。
え、終わり?
本当にそこで終わり、クソ男は布団にくるまって寝る準備を始めた。
ほお…。いや、別に大げさに慰めてほしいわけではなかったよ?でも、過去に出会い、悩み相談に乗ってくれた人たちとはあまりにも”人種”がが違うのを感じた。
今なら思う。せめて一言でも、「晴ちゃんも大変やなあ」それさえ言ってくれれば私は救われたのだ。でも、真剣に話ができる環境で出てきた一言が、『市場価値』。
今なら分かる。このクソ男、人を使えるか・使えないか、能力があるか・能力がないかでしか判断していない(実際、クソ男はプライドが高く、自分の自慢も非常に多かった。適当に受け流してあげていた自分は偉すぎる)。
でも、何も言えなかった。ただ同時に、「この人には悩み事とか、言えないな」と悟った。
今なら言える。私よ。求めるパートナーシップ像と真逆なのだから、すぐさま切れ。
クソに、共感性や想像力を求めること自体が間違っているのだ。なぜなら、共感性や想像力をもともと持ち合わせていないのだから。
※ちなみに、クソ男が私に相談してきたことはあるし、その時は自分なりに真摯に受け止めて聴いています。
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予想以上に白熱して書いてしまいました(笑)。
次は後編です。展開的にはもう次で別れるから大丈夫だよ!
突っ込みどころが満載過ぎて、笑いながら書いております。w